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1990 Fiscal Year Annual Research Report

生体防御反応としてのヘムオキシゲナ-ゼ遺伝子の転写誘導

Research Project

Project/Area Number 02454141
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

柴原 茂樹  東北大学, 医学部, 教授 (70206142)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福士 靖江  東北大学, 医学部, 助手 (20125644)
石沢 志信  東北大学, 医学部, 助手 (60158748)
Keywordsヘム / ヘムオキシゲナ-ゼ / 遺伝子発現 / 転写因子 / ストレス
Research Abstract

1.ヘムオキシゲナ-ゼ(HO)はヘム分解の律速酵素であり、基質であるヘムを含めた種々の物質により転写レベルの誘導を受ける。時に、ヘムとカドミウム(Cd)によるHOの誘導はこれまでに調べられたすべてのヒト由来の細胞で認められる。
2,紫外線UVA(波長320ー380nm)によるHOの誘導機構を解析するために、当初の計画通りヒトメラノ-マ細胞を用いたが、この細胞ではUVA照射によるHOの誘導はおこらなかった。そこで、種々のヒト由来の細胞を調べたところ、線維芽細胞のMRCー5でのみ、UVAによるHOの誘導が認められた。現在、当該細胞におけるHO誘導の詳細を解析している。
3.ヒトHO遺伝子のプロモ-タ-領域と大腸菌由来のgpt遺伝子との融合遺伝子をHeLa細胞に導入し、gpt RNAの一時的発現を指標にして解析した結果、HO遺伝子の上流約4.5キロ塩基対の中にヘムによる誘導に必要なシスエレメントが存在することが判明した。しかし、Cdによる誘導は検出できなかった。このことから、ヘムとCdによるHO誘導の機構は異なっていると考えられる。
4.熱ショック蛋白質であるラットHOと異なり、ヒトHOは熱ショックでは誘導されない。しかし、ヒトHO遺伝子のプロモ-タ-領域には熱ショックエレメント(HSE)が存在しており、我々は先にこのプロモ-タ-領域の機能解析により、当該HSEが機能していないことを明らかにした。今回、このHSEに結合する核蛋白質が存在することが判明した。さらに、ヒトHO遺伝子のプロモ-タ-領域にHSEの機能を妨げるサイレンサ-エレメントの存在を示唆する結果を得た。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Sato M.et al.: "Interaction of upstream stimulatory factor with the human heme OXYgenase gene promoter" Eur.J.Biochem.188. 231-237 (1990)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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