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1991 Fiscal Year Annual Research Report

生体防御反応としてのヘムオキシゲナ-ゼ遺伝子の転写誘導

Research Project

Project/Area Number 02454141
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

柴原 茂樹  東北大学, 医学部, 教授 (70206142)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福士 靖江  東北大学, 医学部, 助手 (20125644)
Keywordsヘム / ヘムオキシゲナ-ゼ / 遺伝子発現 / 転写因子 / ストレス
Research Abstract

1.ヘムによるヘムオキシゲナ-ゼ(HO)の誘導に関与するエンハンサ-部位の決定。ヒトHO遺伝子の5'上流領域の下流にホタルのluciferase遺伝子をレポ-タ-として持つキメラ遺伝子を培養細胞に導入し、ヘム処理がそれらの一時的発現に与える影響を調べた結果、ヘムによる誘導に必要な塩基配列が約4kb上流に存在することが判明した。すでに、エンハンサ-部位を約100bpの範囲に同定し、現在、その塩基配列を決定している。さらに、エンハンサ-に結合する蛋白因子の解析を進めている。
2.ヒトHO遺伝子のHSEに対するサイレンサ-の解析。ヒト由来の培養細胞では通常、熱ショックによるHOの誘導は起こらないが、ヒトHO遺伝子のプロモ-タ-領域にはHSE(ー384からー370)が存在している。このHSEを含めた5'上流領域をプロモ-タ-として有するキメラ遺伝子の一時的発現は、熱ショックにより全く誘導されない。しかし、当核HSEのみを合成し同様な発現ベクタ-のプロモ-タ-領域に挿入すると、レポ-タ-遺伝子の一時的発現が熱ショックにより誘導されるようになる。すなわち、HO遺伝子のプロモ-タ-領域にはHSEに対してサイレンサ-として働くDNA配列の存在が示唆される。そこで、1.と同様な方法を用いて熱ショックによる誘導の有無を調べた結果、ー341からー320の部分にサイレンサ-としての効果があることが判明した。
3.ラットHO遺伝子のHSE類似配列に結合する核蛋白の発見。ラットHO遺伝子の5'上流領域(ー221からー212)に、HSEの基本モチ-フであるNGAANが互いに逆向きに二つ並んだ配列が存在する。このエレメントは熱ショックによるラットHOの誘導には関与していないが、熱ショック転写因子(HSF)と新しく我々が発見した核蛋白により認識される。HSFと異なり、後者は熱ショックを与えていない細胞から調製してもDNA結合能を持っており、熱ショック応答を負に調節している可能性がある。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Fujita,H.et al.: "Seguential activation of genes for heme pathway enzymes during erythroid lifferentiation of mouse Frienduirus transformed erythroleuhemia cells" Biochim.Biophys.Acta. 1090. 311-316 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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