1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02454142
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
橘 正道 千葉大学, 医学部, 教授 (50009081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園田 智子 千葉大学, 医学部, 教務職員 (20143307)
石塚 俊治 千葉大学, 医学部, 助手 (50232294)
石嶌 純男 千葉大学, 医学部, 助手 (70184520)
鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (90111426)
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Keywords | 核酸前駆体合成 / ホスホリボシルピロリン酸合成酵素 / アイソフォ-ム / フィ-ドバック阻害 / マグネシウムイオン / 増殖刺激 / 蛍光色素 |
Research Abstract |
遺伝子工学の手法を利用してPRPP合成酵素の性質をしらべる一方、細胞レベルで制御因子としてのMg^<2+>の変動の解析を行った。 1.ラットPRPP合成酵素IおよびIIの性質検討。 各サブユニットを大腸菌内で発現させ大量の純品を得て、各々の諸性質を検討した。両サブユニットとも、Piだけでなく硫酸イオンによっても活性化されるが、その程度は大きく異なっていた。また、ヌクレオチド(ADP、GDP)によるフィ-ドバック阻害に対する感受性、熱安定性に著しい差があることが明らかとなった。in situではこれら触媒サブユニットが他タンパク質と集合体をつくり活性制御を受け、これが活性調節に関わる可能性が見いだされた。阻害の詳細および相手タンパク質の解析を進める基礎として、今後、相手タンパク質のペプチドアミノ酸配列をもとにcDNAクロ-ニングを行い情報を得る計画である。 2.増殖刺激後のSwiss 3T3細胞におけるMg^<2+>動態の解析。 蛍光色素magーfuraー2を用い、細胞内遊離Mg^<2+>濃度を測定する方法を確立した。この方法により、細胞を増殖因子(EGFまたはボンベシン)で刺激すると1時間以内に細胞内遊離Mg^<2+>濃度が上昇することを単一細胞レベルで世界で初めて明らかにした。この効果はボンベシンでより強く、インスリンを同時に加えるとMg^<2+>濃度はさらに上昇した。また、この上昇にはメジウム中にMg^<2+>の存在が必要なことを示した。Mg^<2+>濃度の変化が、修飾因子として細胞活動を規定している可能性が考えられる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tomoko Sonode et al.: "Complete nucleotide sequence of human phosphoribosyl pyrophosphate synthetase subunit I (PRS I)cDNA and a comparison with human and rat PRPS gene families" J.Biochem.109. 361-364 (1991)
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[Publications] Sumio Ishijima et al.: "Expression of rat phosphoribosylpyrophosphate synthetase subunits I and II in Escherichia coli:Isolation and characterization of the recombinant isoforms" J.Biol.Chem.266. 15693-15697 (1991)
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[Publications] Sumio Ishijima et al.: "Mitogenーinduced early increase in cytosolic free Mg^<2+> concentration in single Swiss 3T3 fibroblasts" Am.J.Physiol.261. C1074-C1080 (1991)
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[Publications] Toshiharu Ishizuka et al.: "Promoter regions of the human Xーlinked housekeeping genes PRPS1 and PRPS2 encoding phosphoribosylpyrophosphate synthetase subunit I and II isoforms" Biochim.Biophys.Acta. (1992)