1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02454143
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 孝雄 東京大学, 医学部(医), 教授 (80127092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 孝志 東京大学, 医学部(医), 助手 (70232361)
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Keywords | ロイコトリエン / PAF |
Research Abstract |
ロイコトリエンなどのアラキドン酸代謝物及びPAFは総称して生理活性脂質と呼ばれる。これらの物質と代謝と作用機序に関して研究し、次の様な知見を得た。 1.PAF受容体遺伝子の単離と構造解析 既に得ているヒト白血球の受容体cDNAをプローブとして、胎盤ゲノムライブラリーをスクリーニングし、受容体遺伝子を得た。5′側上流に2つのエキソンが存在し、翻訳領域を含む第三エキソンと結合して、二種類のmRNAを作ることが明かとなった。白血球、脳には一つのタイプが、肺、心蔵、腎臓などには二種mRNAが発現し、それぞれ異った調節を受けている可能性が示唆された。 2.ロイコトリエン生合成酵素の研究 ロイコトリエンB_4は強力な白血球遊走因子である。この物質を産生するロイコトリエンA_4水解酵素がアミノペプチダーゼの活性を持つ亜鉛タンパクであることが明かとなった。種々の変異体を作製し、大腸菌で発現させたところ、二つの活性が分離することが明かとなった。一つのタンパクがペプチドと脂肪酸という二つの物質に作用する生理的意義を解明中である。 3.ロイコトリエン受容体の単離 アフリカツメガエル卵母細胞を用いた発現クローニングを進めているが、内因性の受容体が存在するため、現在のところ成功していない。タンパクとしての精製や、他の系での発現クローニングを進めているところである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nagata,K.et al.: "Identification of 7-hydroxy-3-oxo-4-cholestenoic acid in chronic subdural hematoma." Biochim.Biophys.Acta. 1126. 229-236 (1992)
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[Publications] Bito,H et al.: "Platelet-activating factor receptor in rat brain." Neuron. 9. 285-294 (1992)
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[Publications] Sakanaka,C.et al.: "Three types of Gi protein of the guinea pig lung:cDNA cloning and analysis of their tissue distribution." Biochim.Biophys.Acta. 1175. 61-66 (1992)
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[Publications] Minami,M.et al.: "Leukotriene A4 hydrolase,a bifunctional enzyme." FEBS Lett.309. 353-357 (1992)
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[Publications] Nakamura,M.et al.: "Endotoxin transduces Ca signaling via Platelet-activating factor receptor." FEBS Lett.314. 125-129 (1992)
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[Publications] Shimizu,T.et al.: "Platelet-activating factor receptor and signal transduction." Biochem.Pharmacol.44. 1001-1008 (1992)