1991 Fiscal Year Annual Research Report
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02454190
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
渡邊 武 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40028684)
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Keywords | B細胞特異的転写調節 / エンハンサ- / 免疫グロブリン遺伝子 / DNA結合蛋白 / トランスジェニックマウス / HE2 / μBエレメント |
Research Abstract |
ヒト免疫グロブリンH鎖遺伝子のエンハンサ-について,そのCisーacting elementsと解析し,さらにB細胞分化におけるエンハンサ-の役割について研究した。我々はヒトH鎖遺伝子エンハンサ-内に,二つのB細胞特異的転写に重要な役割を果たしているモチ-フを同定した。一つはヒトH鎖遺伝子JーCイントロエンハンサ-内の5'測に我々が見い出したHE2/μBエレメントであり,もう一つは3'側に新たに同定したE6エレメントである。以前に我々はHE2/μBエレメントに結合するB細胞特異的なDNA総合蛋白の存在を示したが,今回,HE2エレメント単独でエンハンサ-活性を示すこと,そのエンハンサ-活性は,B細胞内でのみ強く発揮されるが,T細胞はじめ他のいかなる非B細胞においてもエンハンサ-活性を示さなかった。この事から,H鎖遺伝子エンハンサ-のB細胞特異的転写活性化機能はHE2/μBエレメントの存在によると考えられた。さらにHE2エレメントをエンハンサ-として用いたSV40T抗原遺伝子のトランスジェニックマウスを作製したところ,H鎖遺伝子エンハンサ-全体を用いた場合と同様にB細胞系腫瘍がトランスジェニックマウス全部に発生した。このことから,HE2/μBエレメントはin vivoにおいてもB細胞特異的転写を誘導するエンハンサ-エレメントである事が示された。HE2/μBエレメントに結合するDNA結合蛋白を現在,サウスウエスタン法および機能的なアッセイ法によってcDNAクロ-ニングを行っている。今後、HE2/μBエレメントおよびその総合蛋白遺伝子について,ジ-ンタ-ゲディング法を用いて,B細胞分化における討割を検討してゆく。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Okabe,T.Watanabe,K.Kudo.: "A preーB and B cell specific DNA binding protein,EBBー1,which binds to the promoter of the VpreB1 gene." Europ.J.Immunology. 22. 37-43 (1992)
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[Publications] I.Ezaki,H.Kanda,K.Sakai,N.Fukui,M.Singu,M.Nobunaga,T.Watanabe.: "Restricted diversity of the variable region nucleotide sepuences of the heavy and light chains of a human rheumatoid factor" Arthritis and Rheumatism. 34. 345-350 (1991)
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[Publications] K.Mori,K.Hirata,M.Kawabuchi,M.Nakashima,T.Watanabe: "A novel MHC class Iーrelated moecule expressed on mouse thymic stromal cells and mature lymphocytes" Immunogentics. 33. 101-107 (1991)
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[Publications] JーY Wang,M.Oketani T.Watanabe: "Positive and negative regulation of Ig gene expression by a novel B cell specific enhancer element." Mol.Cell.Biology. 11. 75-83 (1991)
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[Publications] K.Hirata,K.Mori,M.Kawabuchi,T.Watanabe: "Morpholgical analysis of the cellular interaction between thymocytes and a thymic stromal cell line(TELー2)." The Anatomical Record. 230. 524-530 (1991)
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[Publications] M.Nakashima,Y.Nishimura,T.Watanabe: "Recombinant humanーmouse chimeric moniclonal antibody specific for human adenocacinomaーassociated antigen." Hybridoma. 10. 1-9 (1991)