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1992 Fiscal Year Annual Research Report

冠動脈超音波像ならびに血流ドプラー信号からする冠動脈狭窄病変の非侵襲的評価

Research Project

Project/Area Number 02454258
Research InstitutionKagawa Medical School

Principal Investigator

松尾 裕英  香川医科大学, 医学部, 教授 (90028514)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平林 浩一  香川医科大学, 医学部, 助手 (80240894)
深田 英利  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20211518)
中島 茂  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80172310)
森田 久樹  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70145051)
千田 彰一  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30145049)
Keywords経食道ドプラ心エコー法 / 冠動脈狭窄 / エコーエンハンサー / カラードプラ法
Research Abstract

1.前年度までに経食道ドプラ心エコー法を用いて左冠動脈前下行枝(LAD)の血流速度をマッピングし、これが局所で増大する現象を捉えることから狭窄病変を検出しうることを示した。このマッピングを容易にするために多チャンネルドプラ法を導入することが今年度の研究計画の一つであったが、予備的検討として、血流速度マッピング法の一つであるカラードプラ法を用いてLADの狭窄の診断を試みた。本法は狭窄部では高速流あるいは乱流が生じカラー映像がモザイクパターンを呈することを利用するもので、左主幹部狭窄の診断においてはその有用性が報告されている。LADの血流は正常例ではその血管内腔に青色信号として捉えられた。狭窄を有する例では狭窄部に一致したモザイクパターンを認め、本法はLAD狭窄病変の検出にも適用しうることを確認した。しかし偽陽性例も経験された。すなわち、冠動脈造影でLADの著しい拡張と不整な内腔形態を呈したMCLSの一例ではLADの血流のカラー映像はあたかも狭窄が存在するかのようなモザイクパターンを呈した。これは高速流ではなく乱流のために生じた現象と思われた。かかる偽陽性の除外にはパルスドプラ法で血流速度の増大を確認する必要があると考えられた。2.冠動脈血流は心腔内血流に比して微小であるため血流信号が弱いことが計測上の制約となっている。一方、エコーエンハンサーを用いると血流信号が増強され心内血流計測が容易になることが報告されている。そこで、これを冠動脈血流計測にも適用できるか否かの確認のため、予備的にエコーエンハンサー投与後のLAD血流映像の変化を観察した。血流信号は冠動脈のみならず心腔内でも増強されたが、カラーゲインの調節により、冠動脈血流信号を明瞭化することができた。パルスドプラ法による計測においても同様の血流信号増強効果が期待され、本研究の主題である冠動脈の非侵襲的評価において有力な補助手段となり得る。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 谷本 哲子: "冠攣縮性狭心症における冠動脈トーヌスの日内変動の非侵襲的評価ーMモード心エコー法による左主幹部径の計測に基づく検討ー" 脈管学. 33. (1993)

  • [Publications] 大森 浩二: "心エコー法による左冠動脈主幹部径の計測に基づく冠動脈トーヌスの評価ー冠攣縮性狭心症の非侵襲診断への応用ー" Journal of Cardiology. 23. (1993)

  • [Publications] 大森 浩二: "心エコー法によるニトログリセリンに対する左冠動脈主幹部の拡張率の計測に基づく冠攣縮性狭心症の非侵襲的診断" Journal of Cardiology. 23. (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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