1991 Fiscal Year Annual Research Report
クラッベ病における欠損酵素のクロ-ニング・遺伝子異常の解析と遺伝子治療の試み
Project/Area Number |
02454270
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 伸太郎 大阪大学, 医学部, 教授 (30028609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 久雄 大阪大学, 医学部, 助手 (70199214)
乾 幸治 大阪大学, 医学部, 講師 (90175208)
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Keywords | クラッベ病 / ガラクトシルセラミダ-ゼ / モノクロ-ナル抗体 |
Research Abstract |
クラッベ病はリソソ-ム酵素であるgalactosylcerebrosidasイの欠損によって起きる脂質代謝異常症である。この原因酵素のクロ-ニングをめざし、まず正常人のリンパ球4kgから本酵素約500μgを精製した。今年度はこの精製酵素を用い,モノクロ-ナル抗体の作成を行った。 免疫方法はBALB/cマウスに希釈した精製酵素溶液をFreundのアジュバントと共に皮下注にて5ー6回投与した。マウスは6匹を免疫し血清の抗体価の上昇を認めた2匹に静注して最終免疫をして壙臓を摘出しミエロ-マ細胞と細胞融合を行った。 スクリ-ニング法はELISちを用い精製酵素容液をプレ-トに吸着し、酵素を可溶化しているタウロコ-ル酸の入った緩衝液を対照として吸着させ、メディウム上清を第一抗原として吸光度を測定した。 その結果最初のスクリ-ニング時に42wellにコロニ-を認め、4個のクロ-ンを選択した。そのハイブリド-マから腹水として抗体溶液を採取し、本酵素に対する単クロ-ン抗体であることを、ドットブロット法、免疫沈降法、Western法などで確認を進めているところである。 また精製酵素の一部からアミノ酸配列を解析中であり、酵素の生化学的カイネティックスについても調べていく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Taniike M,et al.: "Localization of sphingolipid activator proteinー1(SAPー1) in the brain of a normal human and a patient with metachromatic leukodystrophy." Acta Histochem Cytochem. 24(2). 215-222 (1991)
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[Publications] Midorikawa M,et al.: "Uptake and metabolism of radiolabelled GM1ーganglioside in skin fibroblasts from controls and patients with GM1ーgangliosidosis." J Inher Metab Dis. 14. 721-729 (1991)
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[Publications] Nishimoto J,et al.: "GM1ーgangliosidosis (genetic βーgalactosidase deficiency):identification of four metations in different clinical phenotypes among japanes patients." Am H Hum Genet. 49. 566-574 (1991)