1990 Fiscal Year Annual Research Report
動脈解離に対するカテ-テル・高周波を用いた血管内手術
Project/Area Number |
02454287
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
澤田 敏 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教授 (80121937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水川 帰一郎 鳥取大学, 医学部, 助教授 (60157485)
小山 司 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (80178392)
藤原 義夫 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (50173456)
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Keywords | 解離性動脈流 / 誘電加温 / 誘導加温 / ハイパ-サ-ミヤ / 生体糊 |
Research Abstract |
1)基礎実験として、高温槽から導いた熱湯をステンレススチ-ル製のパイプに循環させて定温発熱体を作成し、これに雑種成犬の内膜と外膜を剥離した大動脈を分銅と共に牽引し、大動脈の溶着に関する温度と圧力の関係を検討した。結果:摂氏60〜70度、圧力125g、5分加音にて180〜205gの溶着力を得た。この値はエクスパンダブル・メタリック・ステント並びにバル-ン・カテ-テルによる加圧範囲内であり、かつ、摂氏60〜70度の範囲は生体において局所的には許容される範囲と考察された。 2)ついで、人体等価寒天ファントムを作成し、このファントム中にステンレススチ-ル製のエクスパンダブル・メタリック・ステント、並びに、液体状の通電物質を注入したバル-ンカテ-テルを挿入し、誘電並びに誘導加温による加温状況を観察した。結果:いずれの方法と発熱体においても、加温状態は良好であり、誘電加温の場合に、その温度上昇率は摂氏10度/10分の率であった。なお、この値はラジオ波の出力および発熱体の容積によって温度上昇率は変化させうる。 3)結論:今年度の基礎実験については、いずれも、次年度以降の動物実験に対しての妨げになるような結果は認められず、また、動脈解離にたいするラジオ波を用いた非観血的な治療法の確立にたいする基礎がためを行うことができた。
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