1991 Fiscal Year Annual Research Report
動脈解離に対するカテ-テル高周波を用いた血管内手術
Project/Area Number |
02454287
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
澤田 敏 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教授 (80121937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 司 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (80178392)
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Keywords | 解離性動脈瘤 / ステント / 温熱療法 |
Research Abstract |
本年度に行った研究結果の概要は1)雑種成犬の大動脈解離片を用いた高周波誘導加温実験、2)溶着組織片の組織学的研究である。1)の実験系では、人体等価寒天ファントムの表面から4cmの距離を離して、雑種成犬の大動脈に見立てた直径1cmのビニ-ルチュ-ブ中に37度の微温湯を循環させ、その中に外膜と内膜を解離させた動脈片を挿入してステント圧迫しながら誘導加温を行い、経時的な温度上昇の測定と、加温時間による組織片の溶着力の程度を観察した。 この結果、加温時間を30分まで延長しても、流血中(微温湯循環状態下)では十分な温度上昇が得られず、このため、組織片の溶着力は不十分であった。このため、前記と同一の条件下で、バル-ンカテ-テル等を用いて一次的血流遮断状態を作成し、温度上昇と溶着力を観察した。 この結果、10分以上の加温で平均23g重の溶着力を得た。この値はステント圧迫力と併せて解離の進行を防止するのに十分であり、動脈解離の進行を防止するのに十分であり、動脈解離の経皮経大腿動脈的治療に対しての可能性が明らかにされた。2)上記と同一の実験条件下で得られた組織片をH&E染色によって組織学的に観察した。この結果、非ステント部には熱による変化がみられないものの、溶着部では内皮細胞の変性と融解が認められ、組織学的にもいわゆる“生体糊"として溶着が証明された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 澤田 敏、小西 義人: "解離性動脈瘤の経皮的治療に対する実験的研究:ステントとRF誘導加温を用いて" 日本医学放射線学会雑誌.
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[Publications] Y.KONISHI,S.SAWADA: "Experimental Study for Percutaneous Treatment of Dissecting Aneurysm:Animal Experiment Using Selfーexpandable Metallic Stent Placement and Radiofrequency" Yonago Acta medica.