1990 Fiscal Year Annual Research Report
安定同位元素 ^<13>Cを用いた小児用呼気連続測定装置の開発ー小児侵襲時に於けるエネルギ-体蛋白代謝動態の研究ー
Project/Area Number |
02454305
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 正 大阪大学, 医学部, 教授 (40028569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 賢治 大阪大学, 医学部, 助手 (30176507)
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Keywords | 小児 / 安定同位元素 / 13C呼気テスト |
Research Abstract |
初年度の課題はフ-ド(canopy)方式による間接カロリメトリ-と共に、呼気中 ^<13>CO_2 enrichmentを同時に連続測定する ^<13>CO_2呼気連続分析装置を開発し、これが乳幼児においても測定可能なよう機器に改良を加え、本システムの精度をin vivo,in vitroで確認することであった。購入したミナト医科学製エアロモニタ-AE280Sのサンプル流量の変更や測定濃度域の限定等により、methanol combustion testによる回収率は測定誤差±10%以内に改善した。また日本分光製 ^<13>CO_2 Analyzerを用いた ^<13>CO_2 enrichmentの連続測定においても、混合呼気炭酸ガス濃度0.5ー2%の範囲内では ^<13>CO_2 atom%の測定誤差が3時間以内なら±0.005%以内であり、質量分析計による測定値とも相関した。自然呼吸下の乳幼児を対象として、呼気 ^<13>CO_2 atom%が頂値に至るまでの時間や△atom%値と安定同位元素の負荷量との関係、並びにenrichment総量を検討することにより、Bicarbonate poolやkineticsの評価のためには ^<13>CーNaHCO_3 25μmole/kgの静注、中鎖脂肪・脂肪酸の代謝や消化吸収を評価するには ^<13>Cーtrioctanoin・ ^<13>Cーoctanoic acid 10ー20mg/kgの経口投与、また肝マイクロゾ-ム機能検査としては ^<13>Cーmethacetine 3ー5mg/kgの経口投与等が適切であると判明した。しかしtriolein等の長鎖脂肪の消化呼吸検査や、ロイシン定速静注法により蛋白代謝動態を検討するには、長時間にわたる測定値の安定性が得難いため本測定系は適切とは言えず、マスク呼吸による間歇的呼気採取システムと共に高炭酸ガス濃度域での呼気 ^<13>CO_2 atom%連続測定系の確立が新たに必要となった。
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Research Products
(1 results)