1990 Fiscal Year Annual Research Report
サル同種肺移植における肺保存と拒絶反応早期診断法の研究
Project/Area Number |
02454322
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤村 重文 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (40006078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 政志 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (70211498)
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Keywords | 肺移植 / 肺保存 / 日本猿肺移植 / 拒絶反応 / 心肺保存 |
Research Abstract |
設備備品として予定していたポリグラフ、アンプ類、人工呼吸器、気管支ファイバ-コ-プ、吸引器を全て購入した。また、ニホンザル用の小型の肺保存容器を製作した。 製作した肺保存容器は、今までに作成したイヌ用の肺保存容器を改良して、従来通りの心肺ブロックによる両肺保存以外にも両肺ブロック(心臓を取り除いた)、片肺ブロックでも保存を行えるように、縦隔及び肺門部の諸器官を支えるテ-ブルを可動式で着脱できるようにした。テ-ブルを交換することにより、3タイプの臓器グラフトに対応できる肺保存装置が作成できた。 移植臓器の保存実験を行うためには、実験期間中は確実に拒絶反応が抑制されるように十分な免疫抑制が必要である。本研究では保存実験の後も、長期間の生存が得られるような的確な免疫抑制方法の確立が重要である。 サルに置ける免疫抑制方法は、今までの実験では筋肉内及び皮下注によりcyclosporine,azathioprineを投与してきた。この方法にても移植後1ヶ月以上の移植肺の生着は可能であった。しかし、この方法では、cyclosporineの血液中の濃度の上昇が遅く問題が多かった。 そこで、移植前に胃瘻を造設して、そこから投与するように方法を変更した。この方法では、投与直後より血液中の濃度の上昇が良好である事が確かめられた。 現在この免疫抑制方法で移植を行い、長期生存の可能性を検討中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 松村 輔二: "日本猿を用いた肺移植の実験的研究ー移植手技及び免疫抑制法についてー" 日本移植学会雑誌. 26. (1991)
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[Publications] 松村 輔二: "日本猿肺移植における拒絶反応モニタリング" 日本移植学会雑誌.
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[Publications] 松村 輔二: "日本猿肺移植における気管支肺胞洗浄による拒絶反応モニタリング" 今日の移植.
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[Publications] 藤村 重文: "同種肺移植" 抗酸菌病研究所雑誌. 41. 195-204 (1990)
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[Publications] Ryo Saito: "Detection of Peripheral Blood and Bunchoalreolar Lavage Fluid Lymphocyes in Rat Lung Transplantation for Early Diagnosis of Rejection" Tohoku J.Exp.Med.160. 231-249 (1990)
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[Publications] 半田 政志: "移植医からみた肺移植" 医学のあゆみ. 154. 26-30 (1990)