1992 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍増殖因子としてのエストロゲン.その分子生物学的桟序の解明
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02454390
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Research Institution | The Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
落合 和徳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20152514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 愛光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20204026)
礒西 成治 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20184591)
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Keywords | 子宮内膜癌 / ステロイドホルモン / エストロゲン / プロゲステロン / エストロゲンレセプター / プロゲステロンレセプター / 腫瘍増殖因子 |
Research Abstract |
1.ラット子宮内膜癌誘発に関するステロイドホルモンの影響 S-D系メスラット(60周令)を去勢し,子宮の一側にDMBA糸を挿入し子宮内膜癌を誘発した。その際Estradiol(E),Progesterone(P)を挿入直後より種々の濃度で投与し誘発率の差異を検討した。オイル対照群の誘発率は20%,E1μg(E1):25%,E10μg(E10):25%,P-0.1mg:20%,P-1mg(P-1):15%,E1+P1:15%と各群の発生率に有意差はみられなかった。 2.ラット子宮内膜癌組織のエストロゲンおよびプロゲステロンレセプター(ER,PR)について 誘発内膜癌組織のER,PRについて酵素抗体法,DCC法,SDG法などにより検討した。対照子宮のER,PR値はE投与により上昇,P投与によりやゝ上昇傾向を認めたがE+P投与ではほゞ不変であった。内膜癌組織は,E投与によりER,PRとも有意上昇,P投与では不変E+P投与ではPRのみ有意の上昇をみた。ERの局在は腺管上及に著明であったが間質にも存在していた。しかしこれらの変化にdose responseは認められなかった。 3.ヌードマウス移植ヒト腫瘍組織に対するE,Pの影響 ヌードマウスに移植したヒト未分化胚細胞腫を用いEおよびPの増殖に対する効果を検討した。腫瘍増殖倍加時間でみるとE10で有意促進,P1で有意遅延効果がみられさらにE1+P1で倍加時間がコントロールの約5倍に遅延した。 4.腫瘍組織中のオンコジーンに関する検討 誘発ラット子宮内膜癌組織中のC-myc,C-ras,C-fms,C-erbA,C-erbBについてrothern blottingによりオンコジーン増幅について検討した。しかしホルモン投与による有意な変化は観察しえなかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kazunori Ochiai: "Effect of estrogen and progesterone on the growth of human ovarian dysgerminoma hererotrarsplanted to athymic nude mice" Asia-Oceania J.Obstet Gynaecol. 17. 147-158 (1991)
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[Publications] 落合 和徳: "局所浸潤形式からみた予後ー子宮体癌" 臨床婦人科産科. 45. 342-344 (1991)
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[Publications] 落合 和徳: "去勢婦人における長期薬物療法のあり方 特に婦人科悪性腫瘍術後のホルモン補充療法について" 産婦人科の世界. 44. 889-895 (1992)
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[Publications] 厚川 裕志: "若年性子宮体癌の管理について" 産婦人科の実際. 40. 843-849 (1991)
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[Publications] 寺島 芳輝: "婦人科癌" 最新医学. 46. 1451-1456 (1991)