1991 Fiscal Year Annual Research Report
顎変形症手術のためのコンピュ-タ支援手術シミュレ-ションシステム開発に関する研究
Project/Area Number |
02454456
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯塚 忠彦 京都大学, 医学部, 教授 (80026921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮木 克明 京都大学, 医学部, 助手 (50211595)
陳 亮宏 京都大学, 医学部, 助手 (50171963)
西田 光男 京都大学, 医学部, 講師 (50154620)
兵 行忠 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (70115921)
堤 定美 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (00028739)
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Keywords | 顎変形症 / CAD / CAMシステム / 三次元形状計測 / 顔貌計測 / 外科的矯正治療 |
Research Abstract |
顎変形症症例に対する外科的治療には様々な術式があり、各症例ごとに実施される手術式の選択の適否はその治療効果に対して重大な影響を及ぼすものである。それぞれの症例に最適な手術術式の決術には正確な診断と術後の予測が必要である。そこで本研究は顎変形症患者手術のためのコンピュ-タ支援による手術シミュレ-ションシステムについて実用化を目的として遂行したものである。 平成3年度の研究実績を以下にまとめる (1)三次元画像として構築された顔貌形態について、手術操作による変化範囲や変化程度など部分的形態修整に適合できる編集機能を付加した。 (2)撮影時の設定規格により顔貌の三次元形態構築像と骨格硬組織の三次元再構築像と組み合わせ、表面と内部形状を同時に評価できる複合できる複合立体モデルの開発を行った。 (3)骨格硬組織の解剖学上の特徴点から術式と理論知識を結合させ、骨切り術シミュレ-ションの設計手法を検討した。 (4)術式の選択や術後顔貌形態の予測などに関する知識情報とCADシステムを組み合わせ、臨床への応用を検討した。 (5)顎変形症患者(下顎前突症)に手術過程のシミュレ-ションを試行し画面上の予想形態と実際の手術結果との比較検討を行い、実用性を確認した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高橋 克: "当科における過去13年間の顎変形症に対する外科的矯正術570例の臨床的検討" 日本顎変形症学会雑誌. 1. 92-98 (1991)
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[Publications] 堤 定美: "歯科用CAD/CAMシステムの開発" 歯科人工知能研究会雑誌. 1. 20-25 (1991)
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[Publications] 陳 亮宏: "レ-ザスリット光による多重露光を用いた3次元顔面形態の高速計測システムの開発" 日本口腔科外学会雑誌. 38. 53-59 (1992)
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[Publications] 関根 弘(編),飯塚 忠彦(分担執筆): "咬合の育成と維持: 外科的矯正による咬合再構成とその維持に関する諸問題" クインテッセンス出版, 169 (1991)