1990 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌における腫瘍マ-カ-GSTーπの発現と薬剤耐性機序に関する検討
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02454461
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| Research Institution | Sapporo Medical University |
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Principal Investigator |
小田島 哲世 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00177239)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横井 敏一 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30230634)
平田 章二 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50218781)
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| Keywords | 口腔癌 / 前癌病変 / 腫瘍マ-カ- / GSTーπ / 担癌状態 / 抗癌剤薬剤耐性 / シスプラチン / 培養細胞株 |
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| Research Abstract |
1.口腔癌患者血奨中のGSTーπ活性陽性率はほぼ73%で、一方、既知の腫瘍マ-カ-血清SCCの陽性率は30%であつた。またGSTーπ活性は臨床病期の進行や手術前後の担癌状態、化学療法効果に応じて増減した。GSTーπは口腔癌の腫瘍マ-カ-としてSCCより有用性があることが示唆された。
2.正常口腔粘膜上皮、口腔癌の前癌病変、口腔癌組織におけるGSTーπ活性を免疫組織化学的に検索した。GSTーπ活性は正常の口腔粘膜上皮には認められなかつたが、白板症などの異形成上皮では60%、口腔癌で100%にGSTーπ活性が発現し、GSTーπは免疫組織化学的なマ-カ-としても有用性があることが示唆された。
2.当科で維持されている口腔偏平上皮癌由来の培養細胞株7株を用いて、それぞれの細胞によつて培養液中に産生、放出されるGSTーπを生化学的に定量した。GSTーπ活性は細胞増殖に比例して上昇し、GSTーπは癌細胞によつて産生されることが示唆された。
3.現在、これら口腔癌培養細胞株を用いて抗癌剤耐性細胞株を樹立する研究を進めている。抗癌剤はブレオマイシン、シスプラチン、メソトレキセ-ト、マイトマイシンで、耐性度は軟寒天tumor clonogenic assay法によるin vitroでのこれら抗癌剤の培養細胞に対する増殖抑制活性(IC50値)より算定した。特にシスプラチンに対する耐性度について詳細に検討中である。
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[Publications] Odajima,T.and et al.: "Expression of γーglutamyltranspeptidase activity in human oral squamous cancers." Tumor Res.23. 65-71 (1988)
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[Publications] Yokoi,T.and et al.: "Establishment and characterization of a human cell line derived from a squamous cell carcinoma of the tongue" Tumor Res.23. 43-57 (1988)
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[Publications] 小田島 哲世、他: "口腔癌における腫瘍マ-カ-としてのglutathioneーSーtransferaseーπの臨床的評価" 北海道頭頚腫研会誌. 9. 6-8 (1989)
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[Publications] Odajima,T.and et al.: "GlutathioneーSーtransferaseーπ activity in benign and malignant human oral epithelial lesions" Tumor Res.24. 49-56 (1989)
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[Publications] Yokoi,T.and et al.: "Establishment and characterization of OSCー19 cell line in serumーand proteinーfree culture" Tumor Res.24. 57-73 (1989)
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[Publications] 平田 章二、他: "GlutathionーSーtransferase(GST)ーπの口腔癌患者における腫瘍マ-カ-としての意義" 腫瘍マ-カ-研会誌. 5. 180-182 (1990)
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[Publications] 平田 章二、他: "口腔癌に対する腫瘍マ-カ-GlutathioneーSーtransferaseーπ(GSTーπ)の臨床的評価ーSCCとの比較" 北海道頭頚腫研会誌. 10. 9-13 (1990)
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[Publications] Yokoi,T.and et al.: "Some properties of a newly established human cell line derived from a oral SCC" Tumor Res.25. (1991)
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[Publications] 平田 章二、他: "口腔癌に対する腫瘍マ-カ-GlutathioneーSーtransferaseーπの臨床的評価" 頭頚部腫瘍. 71. (1991)
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[Publications] 小田島 哲世、他: "口腔癌における腫瘍マ-カ-としてのGlutathioneーSーtransferaseーπ(GSTーπ)の臨床的評価ーSCCとの比較ー" 医学のあゆみ. (1991)
