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1990 Fiscal Year Annual Research Report

リン酸カルシウムセメントのう蝕予防填塞材料への応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02454468
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

祖父江 鎮雄  大阪大学, 歯学部, 教授 (60029973)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 楽木 正実  大阪大学, 歯学部, 助手 (60191681)
大嶋 隆  大阪大学, 歯学部, 助教授 (80116003)
Keywordsリン酸四カルシウム / 小窩裂溝填塞材 / フッ化カルシウム / フッ化ストロンチウム / 接着強さ / X線回折
Research Abstract

小窩裂溝填塞材としての臨床応用を想定して、フッ化物配合リン酸四カルシウム(4CP)セメントを試作し、理工学的性質のなかでも特に口腔内に応用するとき必用とされるエネメル質への接着力が、セメント硬化液の組成によりどのように影響を受けるか検討した。さらにセメント硬化体自体の変化についても経時的に調べた。
4CP粉末と、30%ポリアクリル酸(数平均分子量の異なる2種類を混合)、15%クエン酸および5%酒石酸の硬化液からなるセメントを供試した。これらセメントを、2種類のポリアクリル酸の混合比を変化させて練和し、硬化時間、圧縮強さ、および牛歯エナメル質への接着強さを測定した。次にセメント粉末の4CPにCaF_2またはSrF_2を配合した時の物性への影響を調べた。さらにセメント硬化体を再石灰化液に浸漬し、経時的にX線回折を行った。
硬化液にしめる2種類のポリアクリル酸の割合を、数平均分子量が5000のものを25%、12000のものを5%にしたとき、練和時の操作性がよく、接着強さがおよび圧縮強さの大きいセメントが得られた。フッ化物として、CaF_2は30%までSrF_2は2%まで配合しても、セメントの物性は低下しなかった。さらにX線回折の結果は、この試作セメント硬化体を再石灰化液中に浸漬したとき、4CPのハイドロキシアパタイトへの転換が速やかに生じることを示した。以上の結果は、CaF_2またはSrF_2を配合した4CPセメントが小窩裂溝填塞材として臨床応用できる可能性の高いことを示した。
なおこの研究結果は、第28回日本小児歯科学会にて発表した。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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