1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02454471
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
渡邊 達夫 岡山大学, 歯学部, 教授 (20034176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鐘ヶ江 勝 岡山大学, 歯学部, 助手 (80214451)
石川 昭 岡山大学, 歯学部附属病院, 講師 (70222958)
佐藤 正喜 岡山大学, 歯学部, 助手 (90205964)
加藤 丈晴 岡山大学, 歯学部, 助手 (30194830)
山下 敦 岡山大学, 歯学部, 教授 (00066995)
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Keywords | 咀嚼能力 / 咬合力 / 咬合圧 / 咬合接触面積 / 金属冠 / 橋義歯 / 部分床義歯 / 全部床義歯 |
Research Abstract |
咀嚼能力を、咬合感圧紙(プレスケール)を用いて、咬合力、咬合圧、咬合接触面積で表現した。今年度は、(1)現在歯数・年齢による変化、(2)補綴物の装着前後およびリコール時の変化、について検討を加えた。 (1)現在歯数・年齢と咬合圧・咬合力・咬合接触面積の関係について: (1).咬合圧(Kg/mm_2)は年齢による差は認められない。しかし、現在歯数が20本以下になると急に上昇する。これは、いずれの年齢においても、現在歯数が20本以下になると、過重な負担がかかることを意味する。現在歯数20本は、一つの閾値であり、それを超えると、負担過重のため歯の喪失速度が高まる可能性が考えられる。 (2).咬合力(kg)・咬合接触面積(mm_2)は、現在歯数28本以上の群において、増齢的に増加している。この理由については、高齢者は咬合機能が優れている者のみが対象となってしまっていることが考えられる。また、コホート効果も無視できない。しかし、27本以下の群においては、増齢的に減少している。 (2)補綴物の装着前後およびリコール時の変化: (1).金属冠・橋義歯はいずれも、装着前よりも装着後において咬合力・咬合接触面積共に減少する傾向がみられる。しかし、リコール時(約2ヶ月後)では、装着前を上廻った値が得られ、補綴修復物による機能回復が認められた。 (2).部分床義歯は、装着することにより、咬合力・咬合接触面積が上昇するとともに、咬合圧の減少もみられ、咬合による歯への負担が軽減されていることを示唆している。また、リコール時では、この傾向がさらに増強されていた。
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