1991 Fiscal Year Annual Research Report
病態におけるロイコトリエンと他のmediatorの相互作用とその制御
Project/Area Number |
02454497
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
鹿取 信 北里大学, 医学部, 教授 (50050365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑中 公 北里大学, 医学部・薬理学, 助手 (00228470)
西山 和男 北里大学, 医学部・薬理学, 助手 (20180656)
川村 道子 北里大学, 医学部・薬理学, 助手 (00154104)
馬嶋 正隆 北里大学, 医学部・薬理学, 講師 (70181641)
原田 芳照 北里大学, 医学部・薬理学, 助教授 (20050677)
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Keywords | ロイコトリエンB4 / 好中球走化作用 / 血管内皮細胞粘着 / ロイコトリエンC4 / 胃粘膜障害 / 粘膜下微小循環 / カプサイシン / サブスタンスP |
Research Abstract |
1.ハムスタ-の頬袋の微小循環におけるLTB4の好中球血管外游走作用:(1)微量のLTB4をガラス毛細管ピペットを用いて細動脈内に投与しても粘着は起こらず、細静脈内に投与すると粘着が起こり (2)抗CD18抗体或いは抗ICAMー1抗体を投与すると粘着が抑制されることから、先の結果とあわせて、好中球のCD11/CD18がLTB4によりまず活性化され、細静脈内皮細胞に常在するICAMー1に結合することにより粘着が起こることが明らかになった(購入のテレビモニタ-及び計測装置使用)。 2.エタノ-ルによる胃粘膜障害:エタノ-ル胃腔内投与により粘膜内のマスト細胞の脱顆粒が起こり、ヒスタミン放出及びLTC4産生が起こる。後者により粘膜集合細静脈の収縮が起こり、この結果粘膜に鬱血が生じる。胃粘膜マスト細胞に特異的に5ーlipoxygenase活性が証明された。さらに (1)エタノ-ルによる粘膜障害が知覚神経C線維を刺激するcapsaicin投与で著しく抑制されること、(2)substance P投与で増悪し、CGRP投与で抑制されること、(3)substance Pの拮抗薬のspantideにより粘膜障害が抑制されることから、エタノ-ルにより粘膜のC線維が刺激され放出されたsubstance Pによりマスト細胞の脱顆粒と共にLTC4が産生され集合細静脈の収縮を起こす可能性が大きい。 3.胃粘膜下微小循環の生体顕微鏡下の観察:エタノ-ルの粘膜側投与によりおこる粘膜集合細静脈の収縮は特異的拮抗薬で抑制されLTC4関与の証明がなされた。 4.モルモットにLTC4,LTD4を静脈内注射すると気管支洗浄液中のkallikrein活性が増大した。両者の間にTXA2及び副交感神経終末からのアセチルコリン遊離がこの順で関与する。 5.モルモット摘出腸管にはLTD4とは別にLTC4の受容体が存在することが明らかになった(購入のトランスジュ-サ-使用)。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nishiyama,K.,Ueno,A.,Katori,M.,Ohno,T.,& Saigenji,K.: "Interference in the radioimmunoassay of gastric prostaglandins by cimetidine,a histamine H_2 blocker." Prostaglandins. 42(5). 473-486 (1991)
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[Publications] Nishiyama,K.,Katori,M.,Ueno,A.,Ohno,T.,& Saigenji,K.: "Suppression ofthe myoelectrical acitivity of the gastric smooth muscle by endogenous prostaglandin E_2" Digestive Disiease & Sciences. 36. (1992)
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[Publications] Kawamura,M.,Harada,Y.& Katori,M.: "Enhancement of endogenous prostaglandin I_2 (Prostacyclin) generation in vivo by a phenolic antiーinflammatory agent in the rabbit." Japanese Journal of Pharmacology. 57. 113-116 (1991)
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[Publications] Majima,M.,Katori,M.,Hanazuka M.,Mizogami,S.,Nakano,T.,Nakao,Y.et al.: "Suppression of rat deoxycorticosterone acetateーsalt hypertension by kallikreinーkinin system." Hypertension. 17(6). 806-813 (1991)
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[Publications] 西山 和男,上野 晃憲,鹿取 信: "エタノ-ル胃粘膜機序とそれに対する内因性プロスタグランジンの作用" 炎症. 11(1). 27-31 (1991)
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[Publications] Mohsin,SJJ,Majima,M.,Sharma,JN,& Katori,M.: "Important suppressive roles of the kallikreinーkinin system during the developmental stage of hypertension in spontaneously hypertensive rats." Asian Pacific Journal of Pharmacology. 7(1). (1992)