1990 Fiscal Year Annual Research Report
看護業務の労働衛生学的研究ー看護婦の看護業務エネルギ-消費量(Kcal)に関する研究ー
Project/Area Number |
02454502
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
入間川 清子 北里大学, 看護学部, 助教授 (20184848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今宮 俊一郎 北里大学, 衛生学部, 教授 (40133285)
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Keywords | 心拍数 / 看護業務 / エネルギ-消費量(Kcal) / 交代勤務 / 病棟別 |
Research Abstract |
看護婦の看護業務のエネルギ-消費量(kcal)が高いと云う実態を踏まえ、各病棟の勤務別によって、看護婦の消費するエネルギ-量(kcal)に、どの位の、差があるのかを調査し以下のような結果を得た。 調査病棟は北里大学病院7病棟の看護婦を対象にし、被験者の選定は3年以上5年未満とした(A学童、B眼科、C外科、D内科・外科混合、E脳神経外科、F循環器内科、G集中治療室、の病棟、以下ABCDEFGと云う)。身体的特徴は、年齢24.8【plus-minus】1.3、身長163.5【plus-minus】3.6、体重52.8【plus-minus】6.9である。調査期間は平成2年7月より平成3年1月まで。日勤・準夜・深夜の勤務毎のタイムスタディをおこなうと共に、自由時間の観測を被験者が記録し実施した。24時間ホルダ-心電計(マルケット ホルタ- レコ-ダ8500 TOKIBO)を装着し、看護業務毎の心拍数平均値より酸素消費量を求め、エネルギ-代謝率(以下、RMRと略す)を算出した。RMRより消費エネルギ-(kcal/体重1kg/分)を求め、看護業務毎のエネルギ-消費量(Kcal)を算出した。病棟別の3シフトに於てエネルギ-消費量(kcal)の最も高かったのは、日勤では2190kcal(A)、準夜は1898kcal(C)、深夜は2278kcal(G)であり、平均及び標準偏差は日勤21900【plus-minus】79.7、準夜1827.4【plus-minus】40.7、深夜2090.5【plus-minus】98.7、である。自由時間のエネルギ-消費量(kcal)の平均及び標準偏差は1346.0【plus-minus】70.9、であり、1日のエネルギ-消費量(kcal)の平均及び標準偏差は3263.8【plus-minus】210であった。この病棟看護婦のエネルギ-消費量値は沼尻の報告より遥かに高く、一般男子の事務職よりも、高いと 本成果は第64回日本産業衛生学会に於て報告する予定である。
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