1992 Fiscal Year Annual Research Report
モルモットおよびウサギにおける免疫担当細胞の細胞表面マーカーと機能に関する研究
Project/Area Number |
02454524
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
久原 孝俊 帝京大学, 医学部, 講師 (70134616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 敏一 帝京大学, 医学部, 助手 (30082275)
木内 吉寛 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (80012764)
田村 弘 帝京大学, 医学部, 助教授 (30101728)
阿部 由明 帝京大学, 医学部, 教授 (20089296)
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Keywords | 単一クローン抗体 / モルモット / ウサギ / 免疫担当細胞 / 細胞表面マーカー |
Research Abstract |
平成4年度は、モルモットの胸線細胞あるいは脾臓細胞をBALB/cマウスに免疫し、モノクローナル抗体の作製を試みた。現在、多数のハイブリドーマが得られているので、培養上清のスクリーニングをおこなっている。最近、モルモットのT細胞、主要組織適合抗原複合体(MHC)クラス2抗原、およびモルモット免疫グロブリンに対するモノクローナル抗体が市販されるようになった。これらのモノクローナル抗体の特異性(認識エピトープ)は不明であるが、これらのモノクローナル抗体を入手して、モルモットの胸線および脾臓におけるT細胞、B細胞、およびクラス2抗原陽性細胞の組織内分布を検索した。3〜4カ月齢の種々の系統のモルモットを用いて検索したところ、T細胞およびB細胞の組織内分布に関しては、有意の系統差はみられなかった。一方、JY-2、G、C4D系モルモットにおいては、胸線および脾臓におけるクラス2抗原陽性細胞の比率が、他の系統のモルモット(例えば、JY-2、Hartleg系など)に比し、有意に低下していた。 6〜7カ月齢の種々の系統のモルモットに胸線依存性抗原(羊赤血球)および胸線非依存性抗原(デキストラン)を免疫したところ、JY-3、JY-8、C4D系モルモットにおいては、他の系統のモルモット(例えば、JY-2、Hartleg系など)に比し、羊赤血球に対する抗体産生応答能(HA抗体価)が高かった。デキストランに対する抗体産生応答能は、現在検討中である。 今後、異なる週齢のモルモットを用いて同様の研究を進め、モルモットの個体発生にともなう、免疫担当細胞の組織内分布および抗体産生応答能を検索していく予定である。 また、ウサギを用いて同様の研究を進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 久原 孝俊: "実験用中小動物の免疫系" アニテックス. 3. 5-10 (1991)
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[Publications] 下田 耕治: "Stability of pathogenic bacteria from laboratory animals in Various transport media" Laboratory Animals. 25. 228-231 (1991)
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[Publications] 下田 耕治: "Colonization of R plasmidーbearing Escherichia Coli strains in the mouse alimen tary tract." Experimental Animals. 40. 425-430 (1991)
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[Publications] 下田 耕治: "Reconstruction of a large DNA fragment from coinjected Small fragments by homo logous reconbination in fertilized mouse eggs." Nucleic Acids Research. 19. -6654 (1991)
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[Publications] 久原 孝俊: "動物委員会の組織と活動" アニテックス. 4. 6-19 (1992)
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[Publications] T.M.Pan: "Efficacy of ozone fumigation for laboratory aninal sonitation." Experimental Animals. 41. 181-187 (1992)