1992 Fiscal Year Annual Research Report
医学研究に役立つ実験動物の断面解剖アトラス作成のための研究
Project/Area Number |
02454525
|
Research Institution | The Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩城 隆昌 東京慈恵会医科大学, 医学部・実験動物センター, 助教授 (60167278)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 敏之 東京慈恵会医科大学, 医学部・第1解剖学教室, 講師 (10057036)
|
Keywords | 実験動物 / 断面解剖 / カラーアトラス / マクロ解剖 |
Research Abstract |
本研究では、最新の断面標本作成機を使い、各種実験動物の数mm間隔の連続切断標本を作り、これら矢状断、水平断、前頭断および関連する肉眼写真を体系的に配列整理し、ヒトの画像診断学を始め実験動物学や獣医学の研究や発展に寄与できるような解剖学のカラーアトラス集(成書)を作り上げることを目的に本研究を行ない、その成果は次頁に記した研究発表として報告した。また本研究成果は株式会社チクサン出版社(東京)との契約により、各種実験動物の断面解剖カラーアトラス集(平成5年度ウサギ編,平成6年度前半ラット編,平成6年度後半マウス及びモルモット編)として出版することとなった。以下に本研究の成果に基ずいて出版される断面解剖カラーアトラス集の特徴を列記する。 1)無固定(凍結状態で切断、融解後写真撮影)で生体に近い状態の連続した断面解剖標本を作成し、外科系の実験者や生体の断面情報を研究する研究者の参考に成り得ることを図った。 2)図譜は全てカラー写真で構成し、また判型もB4版と大型にし、細部まで検討できるように企画した。 3)カラー写真から線を引き出し、解剖名をカラー写真に接近して表記することで、すばやく参考とする臓器名や組織名が理解または検索できるようにした。 4)解剖名は日本語、英語、ラテン語を同時に表記し、読者が日本語のみならず他の解剖学名も同時に理解または勉学できるようにした。 5)断面解剖と平行してマクロ解剖写真(無固定・解説解剖名付記)を配して断面アトラス画像をより理解しやすいように工夫した。 6)索引は日本語、英語、ラテン語別に配し、何れの解剖学用語でも検索できるように企画した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 岩城 隆昌: "実験動物のための超音波画像診断" Laboratory Animal Technology. 2. 111-120 (1990)
-
[Publications] 岩城 隆昌: "感染症の即時診断法(CRP)" Companion Animal Practice. 25. 69-73 (1990)
-
[Publications] 岩城 隆昌: "動物管理センター由来ネコの問題点" 日動協会報. 30. 3-4 (1990)
-
[Publications] 岩城 隆昌: "医学および生物学等の研究に用いられるイヌの現状と将来" Laboratory Animal Technology. 3. 633-639 (1991)
-
[Publications] Hayakawa T: "The lung lymphatic system.-The lymphatic vessel route passing through dorsal portion of trachea" Progress in Lymphology. X11. 537-542 (1990)
-
[Publications] 岩城 隆昌(光岡 知足,浪岡 茂郎,興水 馨,前島 一淑編): "食肉類(イヌ,ネコ,フェッレット)の項分担:獣医実験動物学" 川島書店, 6(321) (1990)