1990 Fiscal Year Annual Research Report
加令による骨量減少の予防に対する運動の効果に関する研究
Project/Area Number |
02454533
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
岡野 五郎 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50117610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 昇 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90160936)
菅原 誠 札幌医科大学, 医学部, 講師
佐々木 鉄人 札幌医科大学, 医学部, 講師
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Keywords | 歩行トレ-ニング / 骨塩量 / 体組成 / 血圧 / 血中脂質 |
Research Abstract |
中高年婦人(40ー60才代)の体組成、安静時血圧、血中脂質および腰椎・大腿骨近位端の骨塩量に与える歩行トレ-ニングの効果を評価した。1.3ケ月の歩行トレ-ニングの効果:(1)体重、皮脂厚および体脂肪率はそれぞれ2.9kg、10.8mmおよび6.1%減少した。(2)安静時血圧は収縮期が15mmHgまた拡張期が6mmHg低下した。(3)総およびHDLーコレステロ-ル値が共に減少したため、総ー/HDLーコレステロ-ル比には変化がなかった。また中性脂肪値にも変化が認められなかった。2.長期の歩行習慣(10ー20年)をもつ婦人(WT)とジョギング愛好者(J)および一般家庭婦人(HW)の骨塩量の比較:(1)WTの1日あたりの平均歩行数は21953歩であり、HWでは5860歩であった。また1日の平均Ca摂取量はWTが765mg,HWが674mgと両者で類似した値であったが、Jでは597mgとやや低い値にあった。(2)WTの腰椎(2ー4)ならびに大腿骨近位端のNeck、WardーTおよびTrachanterの平均骨塩量(g/cm^3)はそれぞれ0.968、0.822、0.773および0.709であり、Jの0.913、0.784、0.721および0.666、またHWの0.935、0.756、0.678および0.656よりも3.5ー14.0%高い様子にあった。(3)WT、J、HWの3群において、上記各部位の骨塩量と歩行数あるいは各部位の骨塩量とCa摂取量の間には明かな関係がみられなかった。
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