1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02554002
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅原 真澄 東北大学, 理学部, 教授 (30004287)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中里 俊晴 東北大学, 理学部, 助手 (00172289)
今野 收 東北大学, 理学部, 助手 (90004449)
浦澤 茂一 東北大学, 理学部, 助手 (80004381)
玉江 忠明 東北大学, 理学部, 助教授 (10124174)
小山田 正幸 東北大学, 理学部, 助教授 (90004358)
|
Keywords | パルスビ-ムストレッチャ / RF加速空洞 |
Research Abstract |
本研究で今年度得られた研究成果は以下のとおりである。 1)東北大学のパルスビ-ムストレッチャ用の加速空洞の最適設計を行なった。この結果、入力RF250W、ビ-ム負荷変動100mAのとき、加速電圧変動1%、シンクロトロン位相変動17゚程度にできることがわかった。 2)加速空洞内の電磁場計算の結果、加速周波数2568MHz、ビ-ム口径70mmのとき、シャントインピ-ダンス0.33MΩ、Q値28000、が得られた。 3)上記の計算結果に基づき空洞の設計を行ない、空洞の試作機を製作した。試作機を使って、周波数の計算精度、カプラポ-トやチュ-ナポ-ト穴をあけることによる周波数の変化等を測定し、実機製作の基礎デ-タとした。 4)試作機のデ-タに基づいて実機空洞・カプラ・チュ-ナを無酸素銅で製作した。その結果、周波数誤差2MHz、Q値22000が得られた。周波数誤差はチュ-ナで補正可能範囲であり、Q値は計算値の78%が得られており、いずれも問題ない。 5)チュ-ナを空洞に深く挿入したり、カプラの結合定数を大きくするとQ値が低下するため、カプラとチュ-ナの形状を改善する必要があることがわかった。
|
-
[Publications] Ryukou Kato: "Feasibility Study of an RF System for SSTRーーthe 150 MeV pulse stretcherーー" Proc.of the 15th Linear Accelerator Meeting in Japan. 56-58 (1990)
-
[Publications] 加藤 龍好: "パルスビ-ムストレッチャRF系の研究" 核理研研究報告. 23. 121-130 (1990)