1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02554015
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岩泉 正基 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (70006295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 雅弘 日本電子株式会社, 分析機器技術本部応用センター, 室長
大庭 裕範 東北大学, 非水溶液化学研究所, 助手 (10176985)
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Keywords | パルスEPR / パルス化ENDOR / パルス化電子・核多重共鳴裝置 |
Research Abstract |
パルス化電子・核多重共鳴装置の開発において重要なことは,その基本となる電子スピンエコ-,パルス化EPR裝置が充分なSIN比のもとで機能すること,核照射のためのラジオ波パルスが効率よく印加されること,またできればFID検出型であることなでがあげられる。このため,当初の計画に從って以下のことを行ってきた。 1.パルスEPRのSIN向上:この目的のための第一として,NMRなどで実用化されているquadruture検出方式を取りいれることとし,そのための裝置の設計を行い,検出ゲ-トの2チャンネル化をはじめとし,その作業の7割を終了した。 2.パルス列発生器の製作:多重共鳴実行のため,前々製作稼動しているスピンエコ-分光器のゲ-トパルスのチャンネル数の拡張,遅延発生器のチャンネル数の増加を行い,また遅延発生器の最大遅延時間を999.997μsより999.999msに増加させ,より長いパルス系列を一つのシ-ケンスで実現できるようにした。 3.FID検出方式の試み:FID検出により分光器機能向上をはかるため,Nicolet system 400を購入設置し,FID検出が一応できるようになった。このためのSINの向上は今後の課題である。 4.ル-プギャップ共振器の試作:多重共鳴を容易にするためル-プギャップ共振器を利用することを考え,製作のための問題点の検討と設計を行っている。 5.レ-ザ-パルスとの同期回路の作製:今後の研究対象に光化学反応の反応中間体,あるいは励起状態などが考えられる。そのため,レ-ザ-パルスとの同期回路を作製した。
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Research Products
(1 results)