1991 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外マトリックスによる各種臓器細胞の大量培養、保存および生体内移植法の開発
Project/Area Number |
02554026
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Research Institution | Dokkyo University School of Medicine |
Principal Investigator |
山岡 貞夫 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50049813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 和人 獨協医科大学, 医学部, 助手 (80146167)
榎並 淳平 全薬工業(株), 研究所バイオテク研究室, 室長 (30112634)
河本 馨 東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
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Keywords | コラ-ゲンゲル / 包埋培養 / 体外受精卵 / 初期胚の発生 / 肝実質細胞 / 細胞増殖 / 視交叉上核 / 概日リズム |
Research Abstract |
1.マウス体外受精卵の培養 マウス1細胞期胚を、コラ-ゲンゲル内に包埋した乳腺上皮細胞と共培養して発生を観察した。今回の実験では発生率に有意差はみられなかった。 2.ラット肝実質細胞の培養 ラット肝細胞をコラ-ゲンゲル内に包埋して培養したところ、細胞分裂は観察されなかったがDNA合成は単層培養と同程度に起こった。単層培養では細胞密度により増殖の抑制が起きるが、同じようなことが包埋培養でも観察された。 3.ラット視交叉上核の培養 ラット視交叉上核を切りだし、細胞を分散させ培養した。コラ-ゲンでコ-トしたプラスティックディッシュ上に培養すると、細胞が集まって三次元的な固まりを作り、固まり同士が神経繊維で結合した構造をとった。この培養系においては、バゾプレッシンの分泌は約24時間の周期を示し、in vitroで概日リズムを示す系を確立することが出来た。基質としては、ポリオルニチン、ラミニン、フィブロネクチン等よりコラ-ゲンが適していた。コラ-ゲンゲル内に包埋した場合、細胞の集合はみられず、バゾプレッシンの分泌は少なく、リズムも示さなかった。 培養した細胞を視交叉上核を破壊したラットに移植し、リズムの回復を観察することには今のところ成功していない。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Choi,TS.,Aoki,F.,Mori,M.,Yamashita,M.,Nagahama,Y.,and Kohmoto,K.: "Activation of p34^<cdc2> protein kinase activity in meiotic and mitotic cell cycles in mouse oocytes and embryos." Development. 113. 789-795 (1991)
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[Publications] Suzuki,M.,Kohmoto,K.and Sakai,S.: "Radioreceptor assay of serum prolactin using nitrocellulose membrance-immobilized mammary prolactin receotor." Anal.Biochem.200. 42-46 (1992)
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[Publications] Sorimachi,K.,Watanabe,K.,Yamazaki,S.and Yasumura,Y.: "Inhibition of fibroblast growth by polyanions;effects of dextran sulfate and lignin derivatives." Cell Biol.Int.Rep.16. 63-71 (1992)
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[Publications] Watanabe,K.and Yamaoka,S.: "Growth and liver-specific functions in primary culture of adult rat hepatocytes embedded in collagen gels." Jpn.J.Physiol.41. S71- (1991)
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[Publications] 榎並 淳平: "細胞とバイオサイエンスI(日本組織培養学会編)5・6培養細胞系における各種細胞の機能と分化6乳腺" 朝倉書店, 197-203 (1991)