1990 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェント切削工具を基にした自律分散型工具管理システム試作開発
Project/Area Number |
02555031
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Research Institution | Tomakomai National College of Technology |
Principal Investigator |
青山 英樹 苫小牧工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (40149894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 勝政 北海道大学, 工学部, 教授 (40001169)
岸浪 建史 北海道大学, 工学部, 教授 (30001796)
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Keywords | FMS / FA / 切削工具管理 / ツ-ルID / インテリジェント切削工具 / 自律管理 / 分散管理 |
Research Abstract |
本研究の研究期間は平成2〜3年度の2ヶ年であり,本年度得られた知見および実積は以下の通りにまとめられる. 1.インテリジェント切削工具と自律分散型工具管理システムの提案 従来のFMS(Flexible Manufacturing System)において,切削工具に関する情報は切削工具自身と分離されホストコンピュ-タにより集中管理されている.この場合,1)工具と情報の対応を図る時に混乱を生ずる可能性がある,2)工具の増加にともないシステム機能の低下を招く,3)ダイナミックな工具管理が困難である,などの問題点が指摘される.本研究ではこれらの問題点を解決するため,自己情報のダイナミックな自律管理機能を有するインテリジェント切削工具と同工具を基にした分散型工具管理システムを提案した. 2.インテリジェント切削工具の設計 自己情報のダイナミックな自律管理を可能とするインテリジェント切削工具は,1)工具状態の検出機能,2)自己情報の格納機能,3)情報の管理利用機能,を有する必要がある.これらの機能を有するインテリジェント切削工具をセンサ部,メモリ部,プロセッサ部により構築することとし,それぞれの設計を行った.また,旋削用切削工具およびマシニングセンタ用切削工具の管理情報の設計を行った. 3.自律管理システムと分散管理システムの開発 メモリ部としてツ-ルIDシステムのコ-ディングへッドを用い,プロセッサ部をパソコンにより構築し,インテリジェント切削工具自律管理システムを構築した.センサ部については,実際にどのようなセンサを用いるかについて次年度検討を行う.またワ-クステ-ションをFMSホストコンピュ-タとし,インテリジェント切削工具の分散管理システムを構築した.
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[Publications] Hideki AOYAMA: "A method of tool management based on an intelligent cutting tool" Journal of the Advanced Manufacturing Engineering. Vol.4,No.4. 210-216 (1989)
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[Publications] 青山 英樹: "インテリジェント切削工具と自律分散型工具管理システム提案" 苫小牧工業高等専門学校紀要. 26. 25-31 (1991)