1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02555045
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 尚正 東京大学, 工学部, 教授 (00011073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 智公 アイシン精機(株), 第2技術開発研究所, 研究員
村上 存 東京大学, 工学部, 講師 (20212251)
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Keywords | マイクロマシン / マイクロポンプ / マイクロアクチュエータ / カテーテル / 光ファイバ |
Research Abstract |
1.光熱駆動型アクチュエータのマイクロポンプへの応用研究 光熱駆動型アクチュエータを5つならべて構成したマイクロポンプについて、これを半導体レーザーにより駆動する実験を行なったが、昨年度に空気で駆動した時に見られたようなポンプ特性に得られなかった。そこで、この原因の解明に努めた結果、フロンガスの放熱時間が設計値より長いこと、光から熱への変換効率が低いこと、流路の構成が不完全であること、作動流体の封入、光ファイバーの取付け、流路の接合方法等に問題があることが判明した。 上記の各問題点について、解決方法を考案して改善に努めた結果、フロンガスの放熱を除いてほぼ改善に成功した。フロンガスの放熱にしてはかんしては、詳細な伝熱シミュレーションの結果、現在の構造では問題が残ることが判明したので、改善設計をおこない設計案を示した。 2.能動型カテーテルの姿勢制御 血管内で用いる能動型カテーテルのガイドシステムに本研究のアクチュエータを応用することを前提にして、そのガイド機構を考案して10倍スケールモデルを試作した。このガイド機構においては、制御のミスがあったとしても血管壁を傷つけることのないようにとくに配慮した。その特性を数値解析および模型実験により調べたところ血管の分岐部などのガイドも行なえることが確認できた。その結果に基づいて、原寸のガイド機構の設計を行い設計案を示した。
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[Publications] 中島 尚正: "熱アクチュエータ" M&E. 19. 90-96 (1992)
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[Publications] 中島 尚正: "マイクロマシン" RRR. 50. 34-37 (1993)
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[Publications] 中島 尚正: "マイクロマシン技術の展望" 最新医学. 47. 739-743 (1992)
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[Publications] 中島 尚正: "環境にやさしいマイクロマシン" 科学朝日. 52. 16-19 (1992)