1991 Fiscal Year Annual Research Report
VLSIの計算機援用設計のための並列処理技法に関する研究
Project/Area Number |
02555068
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
白川 功 大阪大学, 工学部, 教授 (10029100)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石浦 菜岐佐 大阪大学, 工学部, 講師 (60193265)
出口 弘 大阪大学, 大型計算機センター, 講師 (30197826)
荒木 俊郎 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70107077)
熊谷 貞俊 大阪大学, 大型計算機センター, 教授 (10093410)
宮原 秀夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029314)
|
Keywords | CAD / VLSI / 並列処理 / 回路シミュレ-ション / 論理シミュレ-ション / 故障シミュレ-ション / VLSI / 自動配線 |
Research Abstract |
本年度は,前年度に得られた成果である並列処理技法を用いて,並列計算機用の計算機援用設計(CAD)システムを試作し,以下に示すような成果を得た. 1.購入した並列処理向きマイクロプロセッサ(トランスピュ-タ)を用いて,論理シミュレ-ション用CADエンジンを構成した. 2.トランスピュ-タ用並列処理言語Occamのための統合的な開発環境を,汎用ワ-クステ-ション上に構築した.その中心となる,新たに開発されたOccamシミュレ-タは,マルチウィンドウシステム上に並列プロセスの情報を効果的に表示することにより,プログラムの開発を支援するものである. 3.離散事象シミュレ-ションのアルゴリズムを応用し,並列論理シミュレ-タを開発した.効率を上げるためには各プロセッサに負化を均等に分散する必要があるが,動的に負化分散を行なうことにより,この問題に対処した.いくつかの並列処理システム上でシミュレ-タを実現し,その評価,検討を行なった. 4.次世代のCADシステム構成法として期待される,複数の計算機がネットワ-クを通して接続されている疎結合な分散処理環境を対象に,分散処理型配線システムを試作し,その評価,検討を行なった.また,現在実用化の進む連想記憶を利用して故障シミュレ-ションを行なうアルゴリズムを提案し,その評価,検討を行なった.
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 藤村 一哉: "並列言語occamのプログラム開発環境について" 第4回回路とシステム軽井沢ワ-クショップ. 306-311 (1991)
-
[Publications] H.Ochi: "Breadth-First Manipulation of SBDD of Boolean Functions for Vector Processing" Proc.ACM/IEEE 28th Design Automation Conference. 413-416 (1991)
-
[Publications] 世古 忠: "分散時刻管理方式による並列論理シミュレ-タの一構成" 電子情報通信学会技術研究報告. CAS91-46. 27-33 (1991)
-
[Publications] 石浦 菜岐佐: "連想記憶を用いた線形時間故障シミュレ-ション・アルゴリズム" 電子情報通信学会技術研究報告. FTS91-29. 79-86 (1991)
-
[Publications] D.I.Lee: "Complete Structural Characterization of State Machine Allocatable Nets" Trans.Institute of Electronics,Information and Communication Engineers. E74. 3115-3123 (1991)
-
[Publications] 羽根 秀宜: "分散処理を用いた多層VLSI配線システム" 電子情報通信学会技術研究報告. CAS91-90. 33-40 (1991)