1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02555117
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
小池 俊雄 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30178173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎名 徹 富山工業高等専門学校, 工学部, 助手 (80196344)
村本 健一郎 富山工業高等専門学校, 工学部, 助教授 (70042835)
藤吉 康志 名古屋大学, 水圏科学研究所, 助教授 (40142749)
水津 武 郵政省, 通信総合研究所, 主任研究官
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Keywords | リモ-トセンシング / マイクロ波 / レ-ダ / 降雪 / 衛星 |
Research Abstract |
偉星および地上からマイクロ波リモ-トセンシングによって,降雪量の定量観測を行う場合には,降雪粒子の,(1)粒径分布,(2)粒形,(3)含水率,(4)誘電率,(5)落下速度,(6)密度の特性を明らかにしなければならない.本年は,これらの特性の解明のための観測機器の開発と降雪粒子の実験的な観測を以下の通り実施した. 1)特殊レ-ダ-の開発(小池・水津・藤吉) 35GHz,高分子解能(レンジ方向15m),水平・垂直偏波切り替え可能,パワ-モニタ-付きの,降雪粒子の鉛直プロファイル観測用のレ-ダフロントエンドを製作した. 2)地上降雪粒子観測システムの製作と観測(小池・村本・椎名) 降雪粒子の粒径分布・形状・落下速度を計測できるビデオ観測システム,電子天秤による降雪強度計測器とケロシンを用いた降雪粒子捕捉および雲粒付着状況の観測とを組合せ,地上における降雪粒子の物理特性を総合的に計測した.その結果,レ-ダによる降雪観測に必要となるレ-ダ反射因子(Z)と降雪強度(R)との関係式を推定し,さらに降雪粒子の各物理特性がZーR関係に与える影響を定量的に評価した. 3)レ-ダ観測(小池・藤吉) 長岡において,XバンドRHIレ-ダによる降雪観測を行なった.得られたレ-ダエコ-より,対流性降雪と層状性降雪の分類を行なうとともに,対流性降雪については降雪雲の発達・減衰特性を観測した.さらに,地上降雪粒子観測との比較により,降雪の分類や降雪雲の位置の違いによるZーR関係の変動特性を抽出した. また,平成2年10月13日(土)に『降雪リモ-トセンシング検証システムの開発』に関する第1回研究会を開催し,分担者相互の研究交流を促進するとともに,一般にも公開した.
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