1990 Fiscal Year Annual Research Report
都市高速道路の旅行時間予測システムのよる情報提供に関する研究
Project/Area Number |
02555120
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐佐木 綱 京都大学, 工学部, 教授 (20025836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 雅史 京都大学, 工学部, 助手 (20195077)
秋山 孝正 京都大学, 工学部, 講師 (70159341)
松尾 武 阪神高速道路公団, 業務部, 課長
井上 矩之 福山大学, 工学部, 教授 (20026264)
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Keywords | 都市高速道路 / 旅行時間予測 / 渋滞シミュレ-ション / 情報提供 / 交通情報処理 |
Research Abstract |
本研究では実用化の観点から現実道路網を対象として、ケ-ススタディを行い問題点を抽出する手順を取った。特に本年度は研究の主要な部分となる渋滞シミュレ-ションモデル構築のために、車両検知器が配置され交通流デ-タが豊富に蓄積されている都市高速道路を対象に取り上げ次の手順で研究を進めた。 1.オンラインで適用可能なシミュレ-ションモデルの構造およびプログラムの検討を行い、京都大学大型計算機センタ-において利用可能なFORTRAN言語によるシミュレ-ションモデルを作成した(井上、秋山)。 2.モデルで必要なパラメ-タ値を定めるため、対象道路の管理者の持つ交通流に関する計測デ-タより具体的な分析を行う(松尾)。特にキャリブレ-ションを行う上で重要となる合流部における容量分析が必要となる。この結果現実を反映した演算構造を持つ有効性の高い旅行時間予測モデルが導出される(佐佐木)。 3.渋滞状況、旅行時間の予測精度を検証の、対象高速道路のデ-タを用いて分析を行い、さらに既存のAVI装置などの交通量デ-タを計測した。同時に旅行時間について予測精度の検討も行った。(佐佐木・松尾・川崎)。これらの資料から旅行時間予測手法の精度と有効な表示内容について検討した(井上・秋山)。 4.BASIC言語でマイクロコンピュ-タ上で作動するモデルを構築した。これは操作性、低廉性を考慮したモデルの改良であり大型計算機上の演算と同等な機能をもたせようとするものである。具体的には、表示内容の検討(秋山・川崎)、コンパイルなどによる演算時間の短縮が主要な検討課題となった(秋山)。 5.実用的な観点から現在すでにシステム化されつつある阪神高速道路の検知器デ-タによる旅行時間推定方法での計算結果との比較検討をおこない本研究の方法の長所、短所を検討した(佐佐木)。
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Research Products
(1 results)