1992 Fiscal Year Annual Research Report
鉄-希土類金属間化合物超磁歪合金単結晶の育成とその実用化
Project/Area Number |
02555150
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
坂 公恭 名古屋大学, 工学部, 教授 (90023267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 英次 住友軽金属工業, 技術研究所, 課長
黒田 光太郎 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30161798)
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Keywords | 超磁歪合金 / 希土類元素 / ラーベス相 / 単結晶 |
Research Abstract |
最近、Fe-希土類元素金属間化合物のラーベス相で極めて大きな磁歪効果を示すものが発見され、注目を集めている。これらは通常の磁歪合金より2〜3桁ほど大きな磁歪を示すが、結晶異方性を有するため、その性能を最大限に発揮するためには、単結晶を育成する必要がある。 一昨年度は前者のBridgman法によって良質な単結晶の育成が可能なことを示し、昨年度は再結晶法で単結晶を育成させることを企画し、Fe-希土類元素金属間化合物の塑性に関するその基礎的なデータを得た。本年度は、これらの成果を総合して、Fe-希土類元素金属間化合物ラーベス相の単結晶育成の実用化の指針を与えることを目的とした。 すなわち、Bridgman法によっ育成した単結晶を600〜950℃の範囲で圧縮変形した後、900〜950℃で焼鈍を施すことにより結晶粒の粗大化を図ったが、酸化が激しく単結晶化には至らなかった。 このことより、Fe-希土類元素金属間化合物ラーベス相の単結晶の育成の実用化にはBridgman法が適切であると結論した。
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[Publications] M.Saka,H.Hayakawa,M.Nakamura,H.Mizutani,E.Nakamura: "Plasticity of single crystals of Fe_2(Dy,Tb) Laves phase at high temperatures" Philosoplical Magazine,A. (1993)