1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02555168
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
古屋 長一 山梨大学, 工学部, 助教授 (70020485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 正実 山梨大学, 工学部, 講師 (40115316)
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Keywords | 亜鉛 / アルミニウムディスク / 電解 / ガス拡散電極 / 水素復極 |
Research Abstract |
本年度の主な研究目標は装置の設計と製作である。設計した装置の概要は次の通りである。陰極はディスクタイプとし、純アルミニウムの回転円盤の片面に亜鉛を電着させ、上部で剥離することにした。アルミニウムディスクの直径は1mとし、板厚は強度を考えて5mmとした。電流は回転軸から供給する。電解槽はアクリル製とし、幅6cm、深さ40cmでその側面に100cm^2の電極を4枚取り付ける。4枚の電極背面には水素の供給と排出口が取り付けられる。電解液は電極の下部に導入口、上部に排出口を設けた。亜鉛の析出電流密度は0.5A/cm^2である。 上記以上に検討したことを以下に示す。 1)ガス拡散電極の作製法 水素復極用の陽極であるガス拡散電極は従来、ロ-ル法で作成したが大型の電極を得ることが困難であった。そこで反応層原料粉末を水に浮かせ、ガス拡散層に接合する浮遊法の検討をした。得られた電極の性能はロ-ル法より優れ、大型の電極を作成するのに適した方法であることが確認できた。 2)小型電解槽での電解条件の検討 大型化に先立ち、小型電解槽で電解条件の検討を引続き検討した。 3)アルミニウムの材質の検討 亜鉛が電析する陰極材質は剥離性のよいものを選択する必要がある。純アルミニウムと耐食性の高い珪素の含有合金を検討した。その結果析出亜鉛の純度から純アルミニウムが適当なことが判明した。
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