1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02556010
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮澤 陽夫 東北大学, 農学部, 助教授 (20157639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 荘平 東北電子産業(株), 開発部, 研究室長
及川 真一 東北大学, 医学部, 助手 (30142946)
遠藤 泰志 東北大学, 農学部, 助手 (60194049)
藤本 健四郎 東北大学, 農学部, 教授 (00005620)
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Keywords | 過酸化脂質 / 高速液体クロマトグラフィ- / 化学発光 / ルミノ-ル / 過酸化リン脂質 / ヒドロペルオキシド |
Research Abstract |
平成3年度には,本分析法(CL-HPLC法)の基本構成である化学発光検出部を接続させた高速液体クロマトグラフィ-(HPLC)装置を組み立て完成させるとともに,生体試料中の過酸化脂質の定量に至適な化学発光試薬,HPLCカラム,およびカラム移動相の検討を行い,脂質クラスごと(トリグリセリド、ホスファチジルコリンなど)のヒドロペルオキシドの検量線の作成,および実際の臨床血清試料の分析を行い,CL-HPLC法と本分析装置の生体試料分析への有用性を明らかにした。 具体的には,過酸化脂質定量装置(CL-HPLC装置)の作製,過酸化脂質定量用のポストカラムの至適化学発光反応系の確認,至適発光試薬(ヘム化合物とくにチトクロムCとルミノ-ルの混合系,およびその混合比の検定)の選択,脂質クラスの分離に有効なHPLCカラムと移動相の検討,脂質クラス(トリグリセリド、ホスファチジルコリン,ホスファチジルエタノ-ルアミンなど)ごとの過酸化脂質検量線の作成,およびヒト血液や動物組織からの定量的脂質抽出法の検討と生体試料中の過酸化脂質分析の有効性を確認した。 本法を用いて,ヒト血漿と赤血球膜中の過酸化リン脂質の定量,ヒト血清リポ蛋白質中の過酸化脂質の分布,ヒトの動脈硬化症,高脂血症,糖尿病および老人性痴呆症など臨床試料(全血,血漿,リポ蛋白質)のデ-タ解析,および動物実験とヒト培養細胞系の実験による生体内過酸化脂質代謝の解析を行い,本法の実用性を確認した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 宮澤 陽夫: "過酸化リン脂質の産生とその毒性" 蛋白質核酸酵素. 36. 413-419 (1991)
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[Publications] 河野 善行: "化学発光検出器を用いたHPLCによるヒト皮表脂質過酸化物の定量" 油化学. 40. 715-718 (1991)
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[Publications] 宮澤 陽夫: "高度不飽和油脂の摂取と生体膜脂質の過酸化" 油化学. 40. 876-884 (1991)
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[Publications] 宮澤 陽夫: "活性酸素と脂質" 化学と生物. 29. 798-806 (1991)
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[Publications] TERUO MIYAZAWA: "Chemiluminescence Detection of 8a-Hydroperoxy Tocopherone in Photooxidized α-Tocopherol" Lipids. 27. (1992)
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[Publications] TERUO MIYAZAWA: "Chemiluminescent Simultaneous Determination of Phosphatidyl-choline Hydroperoxide and Phosphatidylethanolamine Hydroperoxide in the Liver and Brain of the Rat" Journal of Lipid Research.
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[Publications] 宮澤 陽夫: "腎とフリ-ラジカル" 東京医学社, 149 (1991)
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[Publications] 宮澤 陽夫: "老化と脳" 共立出版(株), 277 (1992)