1991 Fiscal Year Annual Research Report
血液ヘマトクリット値連続測定用慢性留置カテ-テルの開発
Project/Area Number |
02557061
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, School of Medicine |
Principal Investigator |
三木 健寿 産業医科大学, 医学部, 助手 (80165985)
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Keywords | ヘマトクリット値 / 循環血液量 / 血液インピ-ダンス |
Research Abstract |
血液ヘマトクリット値は、単に全血液中の赤血球分画の割合を知るだけでなく、動的な循環血液量の変化を知るうえで重要である。本研究の目的は、ヘマトクリット値を連続的に測定可能な慢性留置電極カテ-テルを開発することにある。これにより、ヘマトクリット値および循環血液量の変化を瞬時にかつ正確に知ることが可能となる。 平成3年度の研究実績は下記の通りである。 1)ヘマトクリット慢性留置連続測定システムを完成させた。 1)血管内留置可能コンダクションカテ-テル 2)コンピュ-タ-オンラインインピ-ダンス測定システム。 2)ヘマトクリット値を0-86%に変化させ、 1)励起周波数を20-1MHzに変化させ、血液の抵抗特性を調べた。 2)励起電圧を10mV-5Vに変化させ同様の検討を加えた。 結果、ヘマトクリット値とコンダクタンスの間には、有為な直線相関が得られた。 3)意識下の犬にカテ-テルを慢性留置し検討した。 結果、カテ-テルコンダクタンスは1)血流の流速に大きく影響されること。 また、カテ-テルが血管壁に接触することによりコンダクタンスが大きく変化することが解かった。実際の生体応用にはカテ-テルの根本的な改良が必要である。
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