1991 Fiscal Year Annual Research Report
超高速デジタルビデオによる病的声帯振動の画像診断システム
Project/Area Number |
02557065
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Research Institution | Faculty of Medicine, University of Tokyo |
Principal Investigator |
桐谷 滋 東京大学, 医学部(医), 教授 (90010032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 茂 株式会社フォトロン, 開発部長
関本 荘太郎 東京大学, 医学部, 助手 (00010059)
今泉 敏 東京大学, 医学部, 助教授 (80122018)
広瀬 肇 東京大学, 医学部, 教授 (80010031)
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Keywords | 声帯振動 / 嗄声 / 高速度撮影 / イメ-ジセンサ / ディジタル画像処理 |
Research Abstract |
本研究は、声帯振動観測用の超高速ディジタル撮影装置につき、新たに大容量・高速の装置を開発し、それを用いて各種病的声帯振動のデ-タを収集して系統的資料を作成するものである。平成三年度においては、前年度に開発した大容量ディジタルビデオ装置を試用して調整・改良を行い、病的声帯振動デ-タの収集を行った。 1.装置の改良、特にデ-タ表示方式の開発 1)カメラヘッド部の小型計量化前年度試作装置をもとに検討し、サイズ、重量を最低限におさえたハンディ型カメラ部を製作した。 2)パ-ソナルコンピュ-タ接続デ-タ収集システムの開発ディジタルビデオ装置にパ-ソナルコンピュ-タを接続し、超高速撮影時に同期して音声当のアナログ信号のカンプリングを可能とする装置を開発した。画像再生時にアナログ信号波形を画像に重ねてスクロ-ル表示できる。 2.病的声帯振動パタンのデ-タ収集 主として粗そう性嗄声を中心に病的声帯振動デ-タを収集した。これ等デ-タをパ-ソナルコンピュ-タのフロッピディスクに収録し、参照用資料として領布可能とした。又、スロ-モ-ション再生等とともに声門像の輝度曲線をもとに、声門幅の時間変化を示す指標をもとめて表示する方式を開発、病的声帯振動パタンの把握を容易に行えるようにして観察可能とした。 3.二重声症例の声帯振動パタンの解析 特に二重声症例につき声帯振動と音声波の対応関係を解析し、その成因について知見を得た。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 広瀬 肇,桐谷 滋: "声帯振動と音声信号の高速同時解析による病的音声の診断" 病態生理. 11. 128-134 (1992)
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[Publications] Hirose,H.,Kirikani,S.and Imagawa,H.: "Analysis of Normal and Pathological Vocal Fold Vibration with Reference to Voice Quality" ICPhS.1. 151-154 (1991)
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[Publications] Kiritani,S.,Hirose,H.and Imagawa,H.: "Vocal Cord Vibration and Voice Source Characteristics…Observation by High-Speed Digital Image Recording…" ICPhS.1. 206-209 (1991)
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[Publications] Kiritani,S.,Hirose,H.and Imagawa,H.: "Vocal Cord Vibration and Speech Waveform in Doplophonia." J.Acous.Soc.Am. 90. 2345-2345 (1991)
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[Publications] Imaizumi,S.and Gauffin,J: "Acoustical and Perceptual Characteristics of Pathological Voices:Rough,Creak,Fry and Diplophonia." Ann.Bull.RILP.25. 109-119 (1991)