1992 Fiscal Year Annual Research Report
デュアルエネルギー差分法を応用した骨塩空間分布定量装置の開発
Project/Area Number |
02557078
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
加藤 二久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70095107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関田 俊明 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90236092)
石田 惠 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00134734)
秋葉 隆 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70184108)
小林 賢一 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (00170316)
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
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Keywords | 骨塩量 / デュアルエネルギー差分 / デジタル画像処理 / K吸収端フィルタ |
Research Abstract |
1.試作装置の試用と改良 前年度迄に明らかになったソフトウェア上の問題点に就き、以下の改良を行なった。 a)画像位置合せのための鋼球マーカの位置決定を、自動認識で行う。 b)フィルムの現像条件、管電圧の変動を補正するための標準楔位置の決定を自動認識で行う。 この結果、標準楔の位置決定精度が低く、旧来のスロープ状の楔ではその誤差が直接測定誤差に伝播した。そこで楔を階段状として、位置決定の誤差を無視し得る様にした。更に各分野での試用の結果に基づき、以下の改良を加えた。 c)フィルムの特性曲線のあてはめ関数を単純な多項式から対数logit変換の二次式とした。これに依り、被写体の厚さが標準楔の厚さの範囲を越えた場合でも、外挿に依る評価が可能となった。 d)骨塩量分布図を2値化した像を基にマスクを作り、それを関心領域とする自動測定法を開発した。これに依り複雑な形状の腰椎等の測定が迅速に行なえる様になった。以上に依り、処理時間は約30分となった。 2.分野別パッケージの開発 上記自動認識の処理はなおも10分以上の時間を要した。そこで、マーカーの位置、楔の位置、管電圧、拡大率等を応用分野毎に規格化し、その結果得られる最頻値を自動検索の出発点とする事にした。この規格化の為には各要素の変動の範囲を知る必要がある。そこで、変動の範囲が比較的小さいと思われる高領者歯科学分野への応用に的を紋り、変動範囲を調査中である。これに基き、標準楔の厚さ、段数、フィルム上に置く位置、管電圧等を決定し、この条件下で得られる値をファイル化する。これを出発点にした自動認識は迅速に結果を与えるものと基待される。
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