1990 Fiscal Year Annual Research Report
モノフルオロ合成ブロックの精密有機合成と含フッ素医薬品の開発
Project/Area Number |
02557086
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
竹内 義雄 富山医科薬科大学, 薬, 助教授 (20111750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 たみ子 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (10115181)
荒井 謙次 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (10115157)
小泉 徹 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (40012611)
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Keywords | 合成ブロック / モノフルオロ化合物 / 多重官能性炭素化合物 / フルオロエテン / トロパン / 光学活性 / 1,3双極付加 / 含フッ素医薬品 |
Research Abstract |
(1)新規モノフルオロ合成ブロックの創製に関しては、当初予定した化合物1ー5のうち、1ー3についてその合成に成功した。得られた化合物のケトンカルボニルの還元を、種々の金属水素化物を用いて行ったところ、断片的ではあるが、立体化学的に興味ある知見が得られたので、現在4、5の合成を検討中である。 (2)フルオロエテン等価体の開発については、ニトロメタンホスホン酸に対するフッ素化が好結果を与えず、したがって、フルオロニトロエテン構造6まで到達するには至らなかった。しかし、フッ化過クロリルを用いる反応条件で、以外にもCーP結合が切断されることが判明したので、この異常反応を起こす構造的要因について、研究を継続している。 (3)光学活性フルオロトバン誘導体の合成に関しては、下式の経路により、含フッ素トロバン骨格を有する化合物7および8を合成することに成功した。しかしながら、途中の段階で低収率工程があるため、7、8の脱流およびオレフィン部の変換に優先して、低収率工程の条件検討を行っている段階である。
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