1990 Fiscal Year Annual Research Report
対麻痺の起立歩行再建を目的とした膝関節ロック機構連動式FESシステムの開発
Project/Area Number |
02557095
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
半田 勉 東北大学, 医学部, 助手 (30208699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 肇 東北大学, 工学部, 助手 (80219899)
二見 亮弘 東北大学, 工学部, 助手 (20156938)
星宮 望 東北大学, 工学部, 教授 (50005394)
高橋 博達 東北大学, 医学部, 助手 (50221362)
半田 康延 東北大学, 医学部, 教授 (00111790)
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Keywords | 機能的電気刺激 / 歩行 / 脊髄損傷 / 対麻痺 / 膝装具 / 下肢 |
Research Abstract |
本研究は、胸腰髄損傷による対麻痺患者において、その起立・歩行機能を再建するため、機能的電気刺激(FES)と電動式ロック機構を備えた膝関節装具を組み合わせたhybrid FESシステムを開発する事が目的である。平成2年度は、(1)下肢用hybrid FES システムの刺激パタ-ンの作成。(2)上肢用FES装置の下肢用FES装置への仕様変更。(3)対麻痺患者の経皮的埋め込み電極法による膝装具併用FESの起立・歩行制御の検討。(4)最適な膝関節装具の検討。(5)膝装具用電子制御式ロック機構の検討。について研究を行なった。 (1)については、健常被験者の下肢のほとんど全ての筋にワイヤ-電極を刺入留置し、起立・歩行動作中の筋電図を誘導後、平均化処理して分析した。この結果より、膝装具併用時の起立・歩行制御用刺激デ-タを作成した。 (2)では、新しく30チャンネル出力のポ-タブルFES装置を開発し、前の16チャンネルFES装置の上肢FES用プログラムと刺激デ-タを下肢用に変換し、この30チャンネルFES装置に格納した。 (3)前脊髄動脈症候群でT9対麻痺になった患者に、経皮的埋め込み電極を刺入留置し、膝装具を着用させた状態で、起立・歩行の制御を行なった。その結果、歩行器使用の基、FES単独制御より少ない電極数で、エネルギ-消費も少なく歩行を制御することができた。 (4)(5)、FESによる膝伸展で、現有の膝装具でもロックが掛けられることがわかった。そこで、現在、このことも考慮して膝ロック機構の基本設計を行なっている最中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Handa他: "Development of percutaneous intramuscular electrode and skin button for multiーchannel FES system" IEEE Transaction Biomed.Eng.705-710 (1989)
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[Publications] 半田 康延他: "電気的神経筋刺激による麻痺上肢の機能再建" バイオメカニズム. 9. 75-82 (1988)
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[Publications] 半田 康延他: "経皮電極法による麻痺上肢への機能的電気刺激" 日本災害医学会雑誌. 36. 15-21 (1988)
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[Publications] 半田 勉他: "Studies on control commands for FES in the paralyzed extremities" Proc.11 th Ann.Conf.IEEE/EMBS. 945-946 (1989)
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[Publications] 高橋 博達他: "機能的電気刺激(FES)による下肢の動作再建" 日本パラプレジア医学会雑誌. 3. 338-339 (1990)
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[Publications] 星宮 望他: "A multiーchannel FES system for restoration of motor function in high spinal cord injured patients:Respiration controlled system for multiーjoint upper extremity" IEEE Tr.Biomed.Eng.754-760 (1989)