1991 Fiscal Year Annual Research Report
子ども用デ-タベ-スソフトと学習用通信ネットワ-クシステムの開発に関する研究
Project/Area Number |
02558033
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
永野 和男 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (60107224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 英樹 四国女子大学, 家政学部, 助手 (80233477)
五藤 博義 株式会社福武書店, ニューメディア研究所, 所長
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90030048)
三宮 真智子 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (90170828)
久米 弘 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (40205175)
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Keywords | 教育工学 / マンマシンインタ-フェイス / 子ども用ソフト / デ-タベ-スソフト / 通信ネットワ-ク / ソフトウェア開発 / 環境教育 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
コンピュ-タを学校教育に活用する方法の1つとして,日常的に行われている理科や社会など日常的学習活動のなかで子ども達が情報を収集したり,加工したり,伝達するための道具として利用する方法が考えられる.このようなことを可能にするために、本研究プロジェクトでは,子ども達が自ら資料を収集したり,デ-タを整理していく学習場面に対し,コンピュ-タ間で情報をお互いに交換できるような統合的な環境を整備しするとともに、児童・生徒が科学的な探究や情報活用に基づく考察をコンピュ-タを活用しながら進めていけるカリキュラムを開発することを実現目標に置き,研究をすすめてきた. 第2年次においては,第1年次に開発したソフトウェアをさらに現場での実用性を高めるために,つぎのようにした。 1.子ども用ソフトウェアを開発するための条件を検討し、基本モジュ-ルを整備した。また、統一したインタ-フェイスによりソフトを開発するための支援システムを開発した。 2.子ども用デ-タベ-スの第1版では,会話のためのコマンド入力は,ファンクションキ-の利用を意識したものとしたが,第2版では,1)のようなインタ-フェイスとし,プルダウンメニュ-の版に改良した. 3.教育現場間あるいは学校内でネットワ-クを構成し,情報交換を行うための技術的問題を検討し、モデルシステムを開発した。 4.昨年につづき、小学校で多くの実践研究を実施した。この事例は,システムの実用性の評価や,ソフトウェア改善の情報を得るのに役立った.
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[Publications] 永野 和男・久米 弘・伊藤 剛和: "教室をこえたコミュニケ-ションを可能にするための子ども用ソフトウェアの開発と試行" 鳴門教育大学学校教育研究センタ-紀要. 6. (1992)
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[Publications] 永野 和男・久米 弘・伊藤 剛和: "教師用と児童・生徒用のインタ-フェイスを持たせた教育用情報交換システムの構成" 日本教育工学雑誌. 16. (1992)
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[Publications] 原 克彦・永野 和男・西井 一雄: "クラス内におけるグル-プ学習を支援するためのネットワ-ク環境について-ネットワ-クの構成とインタ-フェイス-" 日本教育工学会研究報告集. JET92-1. 73-78 (1992)
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[Publications] 藤岡 完治・新保 幸洋: "学部生向け授業研究コ-スの開発と評価" 横浜国立大学教育学部教育実践研究指導センタ-紀要. 8. (1991)
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[Publications] 三宮 真智子: "ディスコ-ス過程に及ぼす通信メディアの影響-コンピュ-タ・コミュニケ-ションと顔合わせ(face-to-face)コミュニケ-ションの比較-" ディスコ-スプロセス研究会. Vol.2 No.4. 99-103 (1991)
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[Publications] 奥村 英樹・永野 和男: "子ども用インタ-フェ-スモジュ-ルの開発と教材開発支援環境の整備" 四国女子大学紀要. 第11巻 第2号. (1992)