1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02559008
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松井 正顕 名古屋大学, 工学部, 教授 (90013531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 達也 名古屋大学, 医学部, 助教授 (10093030)
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Keywords | 組織内加温 / 温熱療法 / 磁気発熱材料 / FeーPt合金 / 溶出試験 / ガラスコ-ティング / 渦電流損 / ヒステレシス損 |
Research Abstract |
試料振動型磁力計本体を購入し、低磁場における磁気ヒステレシスとキュ-リ-温度を測定することができるように作製した。そして、FeーPt系磁気発熱材料の針状試料を作製し、キュ-リ-温度と磁気ヒステレシスの測定を行なった。その針(Tc=69℃)を生体(ラビット)の大腿部の正常組織と癌組織の中に挿入し、針の周囲の温度を測定し、正常組織内では42℃以上の範囲は約5mmであり、癌組織内では約10mmであることが判明した(学会発表)。 次に、FeーPt合金の生体適合性を調べる目的で、腐食実験と溶出試験を行なった。まず腐食実験では、硫酸5%溶液と生理食塩水中のアノ-ド分極曲線をFeーPt合金とステンレスについて測定した。その結果、いずれの場合もFeーPt合金は耐食性が優れているが、不動態の形成はステンレスより弱いことが判明した。溶出実験では生理食塩水中で1ケ月間浸した時の減量を調べ、針1本当り、24.3μg/yearの減量であり、ステンレスよりも大きいことが判った。また、溶出イオンについても検討した。そして、溶出を避けるために針表面をガラスでコ-ティングする方法を検討した。シランと酸を混合して、針を浸してから乾燥する方法で4μm程度の薄いガラスの膜が形成されることが判明した。 次に、ヒステレシス損発熱を起こすFeーPt粉末試料について成型法と形状異方性を検討した。レジンで成型した針状粉末試料の発熱では針の軸方向が磁場に平行と垂直で到達温度に10℃の差が生じた。この差は臨床的見地から大きいといえる。これは粉末粒子がお互いに接触して渦電流損が生じたためであると考え、粉末のガラスコ-ティングを上記の方法を改良して行ない、粉末を球状のガラスでコ-トできた(学会発表)。 以上の他にセラミックス材料についても試料を作製して磁気測定を行なった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] I.Tohnai: "The Temperature of Oral Cancer by Interstitial Hyperthermia with an Implant Heating system" Hyperthermic Oncology in Japan '89. 150-151 (1990)
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[Publications] H.Nakagawa: "Experiment on Hyperthermia by Low Frequency (LF) Induction Heating Method" Hyperthermic Oncology in Japan '89. 196-197 (1990)
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[Publications] M.Matsui: "Materials Scientific Research on the Powder Implant Materials" Hyperthermic Oncology in Japan '89. 210-211 (1990)
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[Publications] Y.Goto: "Antitumor Effect of Interstitial Hyperthermia Using Implant Heating System.ーExperimental Study on Rabbit Lower Thigh Muscle and Togue Tumor Modelー" Hyperthermic Oncology in Japan '89. 404-405 (1990)
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[Publications] M.Matsui: "Magnetic Ordering in Superconducting YBa_2(Cu_<1ーX>Fe_X)_3O_y" J.Nuclear Materials. 170. 211-216 (1990)
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[Publications] 松井 正顕: "MBE超薄膜fccーFe/Cuの磁気異方性" 日本応用磁気学会誌. 14. 339-342 (1990)