1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02610024
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原田 平作 大阪大学, 教養部, 教授 (50198925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 哲郎 大阪大学, 文学部, 教務員
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Keywords | 美術団体の発生と解散 / 大正から昭和へ / 創立会員と後継会員 / 文展・帝展 / 日本美術院 / 新樹社 / 生地・居住地・没地一覧図 |
Research Abstract |
研究の初年度として、これまでに収集した資料を整理する一方、関係作家87名についての「生地・居住地・没地一覧図」をまず作成し、準備を整えた。そして関連する主要研究者、中でも笠岡市立竹喬美術館の上薗四郎氏、並びに諸研究機関・美術館博物館と連絡をとりつつ、次のような調査研究をおこなった。 1、山形、新潟、長野方面を調査し、高山精華、丹野金示、恩田耕作、佐原修一郎、佐藤草白に関する新資料を収集したこと。 2、愛媛、福岡、長崎方面を調査し、主として畦地梅太郎、金田和郎、牟田鶴一、粥川伸二などに関する資料を収集したこと。 3、東京の日本美術院事務局と連絡をとり、資料交換をおこなったこと。 4、現存作家について新見虚舟、要樹平、徳力富吉郎の諸氏を訪ねて意見の交換をおこなったこと。 5、池田市で没した樫野南陽について、池田市立歴史民俗資料館と連絡をとりつつ調査を継続したこと。 6、石川晴彦の生地近くの京都府立丹後資料館が下絵デッサン類を保管するに当り、それに協力したこと。 7、大正10年、小野竹喬・土田麦僊・長野瀬晩花と共にヨ-ロッパ巡行に出かけた洋画家黒田重太郎の蔵書について、若干の調査をおこなったこと。 以上がその成果の概要である。なおこれに関連して【of sun】笠岡市立竹喬美術館に於て平成2年10月に開催された「新樹社の画家たち、国画創作協会の残英」は、上記上薗氏がその成果の一部を発表したものであり、またこの間において【of sun】田中日佐夫氏が『成城大学文学研究科・美学美術史論集第8輯第2部』に発表された吹田草牧に関する研究、並びに【of sun】福島県立美術館で開催された「酒井三良展」目録は、貴重なものと思っている。
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Research Products
(2 results)