1991 Fiscal Year Annual Research Report
親のためのダウン症児早期教育プログラムの開発とそれに基づく臨床的事例研究
Project/Area Number |
02610128
|
Research Institution | Tokai Women's University |
Principal Investigator |
白幡 富夫 東海女子大学, 文学部, 教授 (00162777)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白幡 久美子 東海女子短期大学, 教育学部, 助教授 (30179056)
|
Keywords | ダウン症 / 早期教育 / ポ-テ-ジプログラム / ワシントン大学法 / ダウン症児早期教育プログラム |
Research Abstract |
平成3年度の研究計画に従って、次のことを行った。 (1)奈良子鹿園、才能数育研究会、野並子供の村等を訪問し、ダウン症児の療育に有効な教材・教具の収集、研究を行った。特に、奈良子鹿園の手作りおもちゃは、発達遅滞乳幼児の療育に夢と希望を与えるものであった。そこで、実際に操作させていただくとともに、その多くを写真におさめさせていただいた。 (2)七田式の「月別保育プログラム」「保育チェックリスト」「言葉を育てるプログラム」を手に入れ、我々が開発しようとしているプログラムと比較検討し、新プログラム作成の参考にさせてもらった。 (3)平成2年度にまとめた「奇跡を起こす早期教育の条件」と「発声・発語を促す早期教育の方法」に、平成3年度の成果を加えて、新プログラムの素案を作った。 (4)新プログラムの素案に基づいて、ダウン症児とその親たちに対する指導・助言を定期的に行った。その結果、平成4年4月に就学する事例児のし名は普通学級に就学することに決定した。来年就学する予定の事例児も、現在、DQ80以上を記録しており、普通学級への就学が有力視されている。しかし、以前から指導していた事例児は既に4〜6才に達しており、最初から、我々が開発したプログラムに基づいて系統期的に指導を受けてきたわけではない。 (5)従って、我々が開発したプログラムの有効性を確認するためには、新たな事例児を設定し、その指導から得られるデ-タによらねばならないと思われる。新プログラムは、可能な限り早期から療育を開始することを条件としている。そこで、0才3ヵ月1才の子を1名ずつ事例児に加えて指導を開始した。 (6)現在、新旧事例児のデ-タを収集中である。
|