1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02610131
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Research Institution | National Institute for Educational Research |
Principal Investigator |
渡辺 寛治 国立教育研究所, 教科教育研究部, 室長 (60096675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋迫 和幸 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (50110094)
渡部 宗助 国立教育研究所, 教育政策研究部, 室長 (40034665)
樋口 信也 国立教育研究所, 国際研究・協力部, 室長 (40132691)
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Keywords | 異文化間コミュニケ-ション / 異文化理解 / 文化間接触 / 異文化間教育 / 異文化理解教育 / 国際理解教育 / 文化間理解 / 日本文化と外国文化 |
Research Abstract |
日本の国際化が進むにつれて、人々は他の国や民族の異なる文化と接触する機会が増えつつある。このことから見て、これからの学校教育の内容も単に種々の文化について教えるだけでなく、様々な文化間接触の場における人の経験について知り、考える機会を与えるような内容であることが望まれる。 我々は、上の見地に立ってこれまで異文化理解を促進する上で有効と思われるさまざまな研究を進めてきた。とりわけ、これからの教材や教育課程のあり方について焦点を紋り、三分野の研究成果をまとめることができた。(1)“A Study of Improving Intercultural Commnunication skills for Japanese Learners of English"(2)「現代日本の青年における日本文化の多様性理解の実態と問題ー大学生調査からー(3)「オ-ストラリアにおける多文化教育(詳しくは、研究成果報告書(121頁)を参照)。 (1)は、異文化間コミュニケ-ション能力促進のための方策について、教材に焦点を絞りこの分野の理論の研究と、その理論を背景に現行の英語の教科書を分析したもので、今後の教材のあり方について論じた78ペ-ジにも渡る長論文である(英文)。 (2)は、現代の日本の青年が自国の文化に内在する受様性やそれぞれの個性についてどのような理解をもっているか、その実態と問題について分析と考察を行ったもので調査に基づいた貴重な論文である。 (3)は、オ-ストラリアの受文化教育とはどのようなものか、を明らかにすることにより、我が国の異文化間教育のあり方について示唆したものであり、現地で研究した貴重な論文である。 上記の(1)〜(3)の研究成果は、今後日本が異文化理解教育を進める上で有益で示唆にとむ資料と言えよう。
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