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1991 Fiscal Year Annual Research Report

沖縄における寄留商工民の思形成に関する民俗学的研究

Research Project

Project/Area Number 02610138
Research InstitutionNational Museum of Japanese History

Principal Investigator

朝岡 康二  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 教授 (60072162)

Keywords沖縄 / 寄留民 / 移動
Research Abstract

本年度は主として沖縄本島・那覇と北部についての調査を行なってきた。那覇では北部地域からの寄留民に加えて,特に戦後,多数寄留してきた宮古島出身者について,いくつかの聞取りをうることが出来た。
周知のように,那覇の西海岸より波上宮の周辺地域にはいわける特殊旅館が集中的に営業しているが、この地域が宮古島出身者の集住地区を作っている。この地域は独自の町会(通り会と称する)を持ち,かなり自治時な運営が行なわれていることが明らかになったのである。
また,同様に石垣市美埼町の寄留者たちも,四力とは異なる組織形態を持っているようであるから,その比較検討は今後行なわれなければならないと思われる。
また,本島北部における飲食店なども,土地出身者ではなく,宮古出身者によって営業されている場合が多く,これらの行動様式にかなりの類型性がみられるのである。
以上のこと,都市(町)の形式がどのような過程によって行なわれたかを示しており,人の移動,すなわち寄留が不可欠であったことを表わしているのである。これらの点は来年度とりまとめるつもりであるが,基本的には宮古・石垣・戦後の那覇と,新しい町形成に寄留者の果した役割が多大であったにもかかわらず,その正当な評価がおこなわれていないことを明らかにしうる点が,これまで二年間のもっと大きな成果であった。移動があってこ町が形成されるのである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 朝岡 康二: "南島寄留民の役割" 沖縄民俗研究. 11号. 30 (1993)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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