1991 Fiscal Year Annual Research Report
先進諸国における公共政策の決定要因に関する比較政治経済学的研究
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02620037
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| Research Institution | Ryukoku University |
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Principal Investigator |
石田 徹 龍谷大学, 法学部, 教授 (50131313)
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| Keywords | 公共政策 / 政治経済学 / 福祉国家 |
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| Research Abstract |
本年度の研究実績は以下のとおりである。第一に昨年度に引き続き公共政策及び政党・選挙、労働運動に関する国内外の文献・資料を購入・収集したこと、第二に公共政策の決定要因についての理論仮説の検討を引き続いて行ったこと、第三に先進国の公共政策の諸結果及び公共政策の決定要因についてのデ-タを収集、整備を一部行ったこと、第四に日本の公共政策に関する文献の検討と資料収集を行ったこと、である。
管見によれば、比較公共政策、比較福祉国家の研究はこの間一つの曲がり角に来ているようである。公共政策=福祉国家発展の普遍的決定要因ー「社会経済的要因」、「政治的要因」、「国家的要因」等ーの究明から個々の国の公共政策=福祉国家発展の特殊性及びそれを規定づけた歴史的構造的要因の解明へと力点が移ってきているようである。このことは福祉国家をめぐる現実政治における混迷状況の反映と見ることもできる。ポスト福祉国家を目指す模索が様々に行われているが、一時期有力であった新自由主義の流れも勢いを失ったが、他方福祉先進国も決して隘路から脱出できていない。この分野では90年代から21世紀を見通した比較研究が望まれているといえる。
なお、申請者は、本研究に取り組む以前に先進国政治体制分析の理論的研究にたずさわっていたが、その成果と本研究の成果の一部を併せて、著書『自由民主主義体制分析』(法律文化社、1992年3月31日付)を上梓した。
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Research Products
(1 results)
