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1991 Fiscal Year Annual Research Report

時間価値研究への交通行動的視角

Research Project

Project/Area Number 02630064
Research InstitutionUniversity of Marketing and Distribution Sciences

Principal Investigator

近藤 勝直  流通科学大学, 商学部, 教授 (70026300)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 秋山 一郎  流通科学大学, 商学部, 教授 (40030704)
三道 弘明  流通科学大学, 商学部, 助教授 (40167440)
Keywords時間価値 / 高速道路料金 / SPデ-タ / 交通行動分析
Research Abstract

本年度(平成3年度)はSP(Stated Prefernce:行動意向)デ-タを用いた非集計モデル分析を中心に研究計画を遂行した。このSPデ-タは、阪神高速道路利用者を対象にして、仮想のル-ト選択実験(4本のル-トにたいして選好順位をつけさせる)を行ったものであり、利用者の潜在的なあるいは無意識の選択行動を顕在化させる手法として定着しつつあるものである。
採用した非集計モデルは、仮想の4本のル-トから1本のル-トを選択したとする「多項ロジットモデル」、上位2つから1位を選択したとする2項ロジットモデル、4つの順位を全て説明するRankedロジットモデルの3つである。そして、それぞれのモデルに対応して都市高速道路利用者の時間評価値が計測された。時間価値は、所要時間パラメ-タを料金パラメ-タで除することによって求められる。
(1)3つのモデルのそれぞれについて、説明変数の組み合わせによっていくつかのケ-スを想定した。その結果、計測された時間評価値はおよそ1分当たり30円台に存在していることが明らかになった。
(2)低所得層は料金重視のル-ト選択を行い、高所得層は時間重視のル-ト選択を行っていることが判明した。
(3)今回採用したSPデ-タは、いわゆるchoiceーbasedなサンプルであるから求められた時間価値は阪神高速道路利用者のものに限定される。
(4)今回テストした3つのモデルのなかでは、RAMKED LOGIT MODELが妥当な意思決定メカニズムを記述しているのであるが、今後はこのモデルを中心にモデルの洗練化を図りたい。
(5)また、本研究の目的は都市高速道路の料金水準の決定への貢献を期しているのであるから、次年度はその方向でモデルの展開を図りたい。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 近藤 勝直: "高速道路料金と時間価値に関する若干の考察" 流通科学大学論集. 3ー2. 13-20 (1991)

  • [Publications] 近藤 勝直: "SPデ-タを用いた交通時間価値の計測" 流通科学大学論集. 4ー1. 31-41 (1991)

  • [Publications] 近藤 勝直: "都市高速道路の料金と時間価値に関する若干の考察" 交通工学. 11月号. 7-12 (1991)

  • [Publications] 近藤,西井,岩本: "都市高速道路利用者の時間評価値の計量分析" 交通工学研究発表会論文集. No.11. 33-36 (1991)

  • [Publications] 近藤,西井: "Expressway User's Value of Travel Time" WCTR'92 Lyon. (1992)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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