1990 Fiscal Year Annual Research Report
SOLARーA軟X線望遠鏡デ-タ解析システムの構築
Project/Area Number |
02640200
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
常田 佐久 東京大学, 理学部, 助手 (50188603)
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Keywords | デ-タベ-ス / 画像処理 / CCD / X線望遠鏡 / 科学衛星 / ワ-クステ-ション / SOLARーA |
Research Abstract |
科学衛星SOLARーAに搭載される軟X線望遠鏡は、1024×1024画素のCCDで太陽コロナ及び太陽フレアのX線画像を取得する。衛星は、91年夏に宇宙科学研究所により打ち上げられ3年間の運用で約1000万枚の画像を取得する。軟X線望遠鏡デ-タ処理システムは、これらの膨大な画像デ-タセットから、1.必要とするデ-タを検索し、2.時間変化などの把握が可能なようにム-ビ-的に連続画像表示し、3.さらに詳細な画像解析がコマンドにより効率よく行える、必要がある。本年度は、小人数用解析システムとしてワ-クステ-ション、大容量磁気デスク、及び画像デ-タを収容する光磁気デスク、などのハ-ドウエアシステムの構築を行い、画像処理専用言語として、米国Research System社の開発した IDL(Interactive Data Language)を導入した。(本研究費は、上記のシステムの一部の費用にあてられた。)これらを用いて、画像デ-タベ-スの設計を行い、衛星テレメトリ-デ-タから画像デ-タベ-スを自動的に作成するデ-タベ-ス生成プログラムを製作した。本プログラムは大型機およびワ-クステ-ション上の両方で動作し、GPーIBにより取得されたテレメトリ-デ-タから、デ-タベ-スを光磁気デスク上に自動的に高速生成する。システム試験として、宇宙科学研究所における軟X線望遠鏡の動作試験時に取得されたテスト画像の解析に実戦使用している。本システムは、デ-タベ-ス生成の容易さ、デ-タの信頼性、大量の画像デ-タ見通しよく収納し、かつ高速で検索処理する能力、画像デ-タへのアクセスの容易さ、必要にして充分な情報を持ち拡張性に富むヘッダフィイルなどの点でたいへんすぐれている(=システムとして使いやすい)ことを実証しつつあり、すでに衛星試験デ-タの解析に必須のシステムとなっいる。
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Research Products
(1 results)