1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02640208
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
中島 弘 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (40012877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 英昭 国立天文台, 野辺山太陽電波観測所, 助手 (40154645)
沢 正樹 国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (10154139)
塩見 靖彦 国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (00134627)
柴崎 清登 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (90023689)
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Keywords | 太陽フレア / 粒子加速 / ミリ波電波観測 / 高時間分解能 / 時間微細構造 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ミリ波帯電波観測により太陽フレアにおける粒子加速のタイムスケ-ルを明らかにすることである。この目的に沿って、本年度は装置の改修と若干の観測を実施した。 1、装置に改修:国立天文台野辺山太陽電波観測所の35GHz太陽活動モニタ-計の出力部を一部改修し、6.25msの時間分解能をもつ出力写装置を付加し、稼動中のデ-タ収録装置に高時間分解能デ-タを収集できるようにした。 2、解析プログラムの作成:収録された観測デ-タを大型計算機により解析するために、解析プログラムを作成した。 3、太陽観測:平成2年12月一杯で、装置の改修と解析プログラムが完成した。平成3年1月より太陽観測を実施すべく待機した結果、ようやく3月に入って太陽活動の活発な時が現れ、10イベントほどのデ-タを収集することができた。 4、解析結果:現在、大急ぎで観測デ-タを解析中である。2イベントを解析した結果では、1秒以下の時間微細構造は見られないようである。これが一般的な傾向かどうかは、現在の段階では結論をだす状況にはない。来年度からの観測に期待したい。
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