1990 Fiscal Year Annual Research Report
超伝導重力計とレ-ザ-干渉計方式の伸縮計および傾斜計を用いた地球潮汐の高精度観測
Project/Area Number |
02640304
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹本 修三 京都大学, 理学部, 助教授 (40027256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 邦夫 京都大学, 理学部, 助手 (00025470)
田中 豊 京都大学, 理学部, 講師 (40025333)
東 敏博 京都大学, 理学部, 教務職員 (90135517)
中川 一郎 京都大学, 理学部, 教授 (70025279)
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Keywords | 地殻変動 / 地球潮汐 / レ-ザ-伸縮計 / レ-ザ-傾斜計 / 超伝導重力計 / 地震予知 |
Research Abstract |
本研究は,超伝導重力計とレ-ザ-干渉計方式の高精度伸縮計および傾斜計を用いて,地球潮汐から地球の自由振動までを含む広帯域での精密連続観測を実施し,重力,ひずみおよび傾斜にみられるさまざまな変化を総合的に詳しく検討することにより,特に地球潮汐の日周潮帯にみられる流体核共鳴効果の検証を目指すとともに,日周潮,半日周潮および1/3日周潮などの理論的に予測しうる周波数帯以外のスペクトル・ピ-クについて,その特性と物理的意義を解明し,さらに重力,ひずみおよび傾斜変化と地震発生との関連を明らかにすることを目的としている。そのために,本年度に以下のことを実施した。 1.小型HeーNeガス・レ-ザ-を光源とするレ-ザ-干渉計方式の水管傾斜計を開発した。現在,この装置の性能試験を京都大学理学部構内において実施しているが,来年度にこの装置を上賀茂地学観測所の横坑内に設置して,地殻傾斜の精密観測を開始する予定である。 2.京都大学理学部構内に設置されている2基の超伝導重力計で得られた390日間の観測デ-タのフ-リエ解析を行ない,両者の解析結果を比較・検討することにより,理論的に説明のつかない周波数帯にあらわれるピ-クの物理的意義を解明しつつある。 3.天ケ瀬および六甲地殻変動観測室に設置されている周波数安定化レ-ザ-を光源とするレ-ザ-伸縮計で得られた1年以上にわたる長期間の観測デ-タを,潮汐解析プログラム‘BAYTAPーG'を用いて解析し,日周潮帯および半日周潮帯に含まれる各分潮の振幅と位相遅れを正確に求め,それらの時間的変化と地震発生との関連を明らかにしつつある。
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Research Products
(1 results)