1990 Fiscal Year Annual Research Report
東北日本弧、第四紀火山岩の希土類元素組成とそのマグマ成因における意義
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02640620
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
藤縄 明彦 茨城大学, 理学部, 助手 (10143140)
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Keywords | 希土類元素 / 島弧マグマ / 東北日本弧 / マグマ組成水平変化 / プラズマ発光分光分析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、東北日本弧、森吉・鳥海火山帯に産する火山岩に関し、各火山海代表的試料を調達し、各試料についてプラズマ発光分光分装置(ICP)を用いて希土類元素の定量を行い、これと科研費一般研究(C)(代表者藤縄;63540643)での那須火山帯構成火山岩のデ-タを比較検討することによって各火山ないしは各火山帯毎の希土類元素組成上の特徴を明確にし、東北日本弧第4紀の島弧マグマの希土類元素組成に関する(島弧横断方向の)「水平変化」をキャラクタライズした上、マグマ生成モデルを構築することである。本年度は化学分析に供する岩石試料の調達と分析装置の整備を中心に作業を行った。ICPは今回の補助金でマイクロコンピュ-タのハ-ドシステムに新機種を導入し、これに対する制御用新型ソフトウエアを使用できるようヴァ-ジョンアップした事により、時代遅れになっていた制御・操作システムが飛躍的に改善された。このため効率よいデ-タ生産、整理の改善が可能となった。この作業は10月末までに一応終了した。一方、試料の調達は、月山、寒風山、岩木山に関しては各火山の研究者から協力がなされ、さらに、試料収集の補助、代表的試料の提供も受けることができた。鳥海、森吉両火山の代表的試料の提供も受けた。かつまた、一の目潟、三の目潟の補獲岩を採集し、マグマの発生源近くの地球化学的特性を明かにできるめどがついた。しかし平成2年12月から平成3年1月にかけ、ICP本体が故障し、オ-バ-ホ-ルのため分析定量操作が不可能になり、新しい分析システムのテスト、調整が遅れてしまった。但し、現在は修理も完了し代表的な試料や標準試料などの分析を行い、調整を行っている最中であるが、機械の調子も良好であり計画に重大な影響を及ぼすには至らないであろう。従って、今年度の研究成果は前回の代題研究(63540643)の成果の延長上のものが主体である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Akihiko FUjINAWA: "Tholeiitic and calcーalkaline magma series at Adatara volcano,Northeast Japan:Mechanism of evolution and petrological relationship" EOS. 71. 967 (1990)
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[Publications] 藤縄 明彦: "東北日本、安達太良火山におけるそレアイト、カルクアルカリマグマ系列:その進化メカニズムと成因関係" 火山第2集. 35. (1991)
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[Publications] Akihiko Fujinawa: "Distinctive REE patterns for tholeiitic and calcーalkaline magmas coーoccurring at Adatara volcano,Northeast Japan" Geochemical Journal.