1990 Fiscal Year Annual Research Report
混合モ-ド荷重下の延性ーぜい性遷移挙動に与える混合モ-ド比及びリガメント幅の影響(モ-ドIとモ-ドIIの混合モ-ドの場合)
Project/Area Number |
02650066
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
高松 徹 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00106890)
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Keywords | 破壊 / 混合モ-ド / 遷移温度 / 薄板材 / 延性破壊 / ぜい性破壊 / 相当応力 / 最高荷重条件 |
Research Abstract |
供試材は,厚さ1.6mmの熱間圧延鋼板S50C及び50級高張鋼板HT50を用いた.モ-ドIとモ-ドIIの混合モ-ド試験は,中央き裂材に対して引張荷重をき裂に0゚〜90゚の角度で変えて負荷して行う方法を採用した.この試験法は研究者が提案した方法で,同一形状・寸法の試験片に対して,モ-ドI単独及びモ-ドII単独の場合を含む任意の混合モ-ド条件で行うことができる.試験片は板幅70mmの中央き裂材で,き裂長さを,21,35,49mmと変えたものを製作した.それぞれの試験片について,低温度領域で温度及び混合モ-ド比(モ-ドIとモ-ドII成分の比)を変えて延性ーぜい性遷移挙動を調べた.ただし本研究では,遷移温度としてへき開破壊を示す温度に注目し,実験はその遷移温度域を中心に行った.試験はインストロン型試刑機を用い,クロスヘッド速度4.0mm/minの条件で行った.本年度の実験より以下のことが明らとなった. 1.両供試材とも,遷移温度域で延性き裂進展後へき開破壊を示す場合のへき開き進展方向は,最大接線方向応力説にほぼ一致する. 2.両供試材とも,遷移温度域で得られた最高荷重点のミ-ゼスの相当応力は,混合モ-ド比びき裂長さの影響が比較的小さい.すなわち遷移温度域の最高荷重条件はミ-ゼスの相当応力で近似できる. 3.へき開破壊を示す最高温度T_D(本研究では延性破壊のみを示す最低温度と,延性き裂進展度へき開破壊を示す最高温度の範囲とした)は,S50Cの場合き裂長さによらずモ-ドII成分が増加するにつれて低温側に移行する.その場合T_Dはモ-ドII単独の方がモ-ドI単独より約80℃低温側にある.一方HT50の場合は,き裂長さ及び混合モ-ド比によらずほぼ一定である.
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Research Products
(1 results)